柳原照弘展「Layerscape」

デザイナー・柳原照弘は1999年大阪芸術大学卒業後、2002年に自身のスタジオを設立。その後京都や大阪を拠点に、家具やプロダクトのデザイン提供や、インテリアの設計などを中心に活動をしてきた。
有田焼が再評価されるきっかけともなった佐賀県とオランダ共同の有田焼プロジェクト、佐賀県有田焼創業400年事業「2016/」のディレクターを務め、ミラノサローネへの参加など、有田焼の伝統と革新的なデザインを融合させ、広く世界にアピールしてきた柳原。また、スウェーデン、イタリア、フランスなど海外ブランドへのデザイン提供や、家具ブランド「KARIMOKU NEW STANDARD」、革小物ブランド「TYP/Morpho」、陶磁器ブランド「1616/ arita japan」をはじめとする国内ブランドの設立に携わるなど、ジャンルを横断したプロジェクトを多数手掛けている。
柳原の常にベースにあるのは、「デザインする状況をデザインする」という考え方。「どうデザインしたいか」ではなく、関わるひとと一緒に、求められているものは何か、本当に必要とされているものは何か、「だれが、何のために、どう使いたいか」ということに徹底的に向き合い、共に考え、その状況をデザインし発信していく。そこからはクライアントワークだけでない、協同者との信頼関係の構築がうかがえる。
ひととものと空間が結びつきどのような状況が生まれるか、それらの状況をまるごとデザインしたいという考え方は、本展で、布を使用したインスタレーションによりアプローチされる。普段あたりまえにある光や風の揺らぎ。布によってつくり出されたレイヤー。そこにひとが入ったとき、どのような表情の変化をみせるのか。来場者が存在することではじめて成立する、またその状況によって空間が刻々と変化する実験に満ちた展覧会だ。
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開催期間 |
2018/07/04(水)~2018/08/07(火) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 11:00~19:00 |
休館日 | 日曜日、祝日 |
入場料 | 無料 |
参加アーティスト | 柳原照弘 |
会場 |
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会場電話番号 | 03-6835-2260 |
会場URL | http://rcc.recruit.co.jp/g8/ |
詳細URL | http://rcc.recruit.co.jp/g8/exhibition/201807/201807.html |