
オランダのグラフィックデザイナー、ウィム・クロウエルは、1952年に展覧会デザイナーとして出発したが、アムステルダム市立美術館のグラフィックデザイナーとしての仕事が最も著名と言えるだろう。また、実験的なコンピューター・アルファベット、切手、そしてカレンダーのデザインでも知られており、高く評価されている。
1963年、多分野を総合的に扱う大手デザイン事務所・トータルデザインの共同設立者となるが、同事務所はスイス・モダニズムとコーポレートアイデンティティをオランダに広めることとなる。クロウエルは教育、執筆、そして講演活動も精力的に行いながら、グラフィックデザイナーとしてグリッドを活用した合理的かつシステマティックなデザインを推進していった。
デザイナーとは、広告よりむしろ客観的な姿勢を持ってインフォメーションデザインに取り組むべき、と主張する彼の見解は、新たなパラダイムの形成を後押しし、生き生きとしたデザインの風潮を生み出すことにも貢献した。クロウエルの全業績を顧みると、理論と手法に前例のない次元の詩情と美学を統合させつつ、半世紀以上にわたって極めて一貫性のある作品づくりを実現し続けてきた証が浮かび上がってくる。
【関連イベント】
●オープニングパーティ
日時:5月14日(月) 17:30~19:00
会場:ギンザ・グラフィック・ギャラリー
●ギャラリートーク
日時:5月14日(月) 16:00~17:30
講師:カロリン・フラーゼンブルグ(アムステルダム市立美術館 グラフィックデザイン部門キュレーター)
会場:DNP銀座ビル3F
定員:70名
※入場無料、要予約
開催期間 |
2018/05/14(月)~2018/06/23(土) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 11:00~19:00 |
休館日 | 日曜日、祝日 |
入場料 | 無料 |
参加アーティスト | ウィム・クロウエル |
会場 |
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会場電話番号 | 03-3571-5206 |
会場URL | http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/ |
詳細URL | http://www.dnp.co.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=1&seq=00000726 |