WASHI 紙のみぞ知る用と美 展

日本で和紙が広く作られるようになったのは、江戸時代になってからのことである。原料として主に使われていた楮・三椏・雁皮などの植物の靱皮繊維はしなやかでねばり強く、薄くても丈夫で美しいため、さまざまな成形に向く身近な素材として認知されていった。
折り畳んで和傘や提灯にしたり、紙縒を編んで柿渋を塗り箱ものや笠にしたり、揉み和らげて紙衣を作ったり、紙糸を織ることで衣類に仕立てるなど、書写利用はもとより、建具や食器、衣服、玩具にいたる多様な日用品の材料として普及したのである。漉き方や産地によって特長があるため、さまざまな加工技術が加わることで、暮らしを彩る道具たちが誕生していった。改めて用途のバリエーションを見つめると、和紙の秘めたる力と人々の手業の粋を感じることができる。
本展では、木、布、皮などに代用された変幻自在な紙製品約80点を、「衣」「食」「住」「遊」の生活場面のコーナーに分けて紹介する。和紙文化が栄えた江戸から昭和初期にかけ丹精を込めて生み出された逸品をご覧いただきたい。
開催期間 |
2016/12/08(木)~2017/02/25(土) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 10:00~18:00 |
休館日 | 水曜日、12/28~2017/1/4 |
入場料 | 無料 |
会場 |
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会場電話番号 | 03-5250-6530 |
会場URL | http://www1.lixil.co.jp/gallery/ |
詳細URL | http://www1.lixil.co.jp/gallery/exhibition/detail/d_003551.html |