和田誠と日本のイラストレーション

本展覧会ポスター デザイン:矢吹申彦〈2017年〉 本展覧会ポスター デザイン:矢吹申彦〈2017年〉

2015年に墨田区横川に移転・リニューアルオープンした「たばこと塩の博物館」にて、『和田誠と日本のイラストレーション』が開催される。

日本において「イラストレーション」「イラストレーター」という言葉は、1960年代以降に広く知られるようになった。そのきっかけは、1964年の「東京イラストレーターズクラブ」の結成と、1965年から発行された「話の特集」などの雑誌メディアによるものが大きかったとされている。そうした日本のイラストレーション界の中心にいたのが、「ハイライト」や「週刊文春」の表紙デザインなどで知られる和田誠だ。

和田は、多摩美術大学在学中の1957年に当時グラフィックデザイナーの登竜門だった日宣美賞を受賞し、プロの道に進んだ。その後、灘本唯人や宇野亞喜良、山下勇三、横尾忠則らとともに、「イラストレーター」という職業をアピールし、その仕事の幅を広げていった。さらに湯村輝彦、安西水丸、南伸坊、矢吹申彦など、多くの後輩イラストレーターにも影響を与えた。和田の足跡をたどることは、日本のイラストレーションの歴史をたどることでもあるといえる。

本展では、和田の仕事を中心に、和田と交流のある多くのイラストレーターの作品を展示しながら、日本のイラストレーションの歴史が紹介される。また、制作現場を見せることのない和田だが、2010年にたばこと塩の博物館で開催された展覧会「和田誠の仕事」の際に、「地にはピース」をリメイクしたイラストレーションの制作風景の映像が公開された。今回はその映像とあわせ、未公開の制作風景も上映される。

【関連イベント】
●トークショー
時間:14:00~
場所:たばこと塩の博物館3階 視聴覚ホール
定員:90名
※事前申込制(応募者多数の場合は抽選)

「私の《師匠》和田誠」 矢吹申彦×吉田宏子
開催日:9月23日(土・祝)

「私の好きな和田誠」 阿川佐和子×三谷幸喜
開催日:9月24日(日)

※申込方法や締切、関連イベントなどについての詳細は下記URLをご覧ください。

開催期間 2017/09/09(土)~2017/10/22(日)
※イベント会期は終了しました
時間 10:00~18:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日 月曜日(ただし、9/18、10/9は開館)、9/19、10/10
入場料 大人・大学生100円/満65歳以上の方(要証明書)50円/小・中・高校生50円
参加アーティスト 和田誠、横尾忠則、宇野亞喜良 ほか
会場
  • たばこと塩の博物館
  • 2階 特別展示室
  • 東京都墨田区横川1-16-3
お問い合わせ 03-3622-8801
会場URL https://www.jti.co.jp/Culture/museum/index.html
詳細URL https://www.jti.co.jp/Culture/museum/exhibition/2017/1709sep/index.html