写真家・津田 直と音楽家・原 摩利彦が、群馬に現存する古墳を中心にフィールドワークし、共作で生み出したインスタレーション作品を展示します。
およそ一万四千基という群馬県の古墳築造数は関東地方では屈指、全国的にみても数多い地域の一つといわれています。身の回りには、森となって風景に溶け込んでしまっているものもあれば、整備保存され公園として親しまれているもの、一部または完全に消失してしまったものなど様々な状態の古墳があります。消失と出現の狭間をさまよう古墳の風景を、私たちはどう見たらいいのでしょうか。
ともすれば「古墳の風景を見る」というと、視覚だけの行為のように思いがちです。しかし、「風景」という言葉が、空気の流れを意味する「風」と、日の光や影を意味する「景」から成り立っていることを考えれば、「見えないもの」と「見えるもの」の両方を取り込んで初めて、人はその風景を実感するのかもしれません。見えないものをも掴もうと思考し、身体の全感覚を使って対峙したとき、古墳は私たちの前にどう立ち現れるのか。
津田 直と原 摩利彦は、海を越えて伝え残された歴史に触れながら、外部から内部へ、明から暗へと、構造的に古墳にアプローチし、巨視的かつ微視的に考察することで、見えないものの領域、つまり古人たちの世界観や時間意識をも捉えようと試みました。その成果を、写真や音/音楽などの手法を用いたインスタレーション作品として表現します。古代の時と今が緩やかにつながっていることを示す彼らの作品を通して、本展が、私たちの日常に存在する古墳と出会い直すきっかけとなることを願います。
《本文は公式サイト紹介文より抜粋》
【関連イベント】
●出品作家によるギャラリーツアー
講師:津田 直+原 摩利彦
日時:8月27日(土) 14:00~14:40
会場:展示室、イベントスペース
定員:15名
参加料:無料(要観覧券)
※事前申込制
●アーティストトーク
講師:津田 直+原 摩利彦
日時:10月8日(土) 14:00~15:30
会場:3F 視聴覚ホール
定員:40名
参加料:無料
※事前申込制
開催期間 |
2022/08/27(土)~2022/10/30(日) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 10:00~18:00(入場は閉館30分前まで) |
休館日 | 月曜日(9/19、10/10は祝日のため開館し、翌日火曜日休館)、8/30、9/27、10/25 |
入場料 | 500円 |
参加アーティスト | 津田 直、原 摩利彦 |
会場 |
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会場電話番号 | 0276-55-3036 |
会場URL | https://www.artmuseumlibraryota.jp/ |
詳細URL | https://www.artmuseumlibraryota.jp/post_artmuseum/182680.html |