展覧会「世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦」

展覧会「世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦」

南インド・チェンナイの出版社「タラブックス」。1994年に設立され、ギータ・ウォルフとV・ギータという2人のインド人女性が中心となって活動している。タラブックスといえば、美しいハンドメイドの絵本が知られている。ふっくらとした風合いの紙に、民俗画家による絵を版画の技法で印刷し、1冊ずつ職人が糸で製本している。インド各地には多様な民俗画家たちが存在し、壁や床に絵を描いたり、工芸品をつくったりしている。そのような生活の中で営まれてきた表現活動を、タラブックスは出版に結びつけた。

一方でタラブックスは、ハンドメイド本以外にも多彩な本を刊行している。画家、編集者、デザイナー、印刷職人らによるチームワークから生み出される本には、社会問題をテーマにしたもの、本の形状に特徴があるものなど、ユニークなものが多くある。ワークショップや講演会なども積極的に行い、出版活動を通してより良い社会をつくり出すための活動に継続的に取り組んでいる。

本展は、タラブックスの本づくりの全容を伝える初の展覧会だ。ハンドメイド本を中心に、本や原画、さらには写真やメイキング映像など約300点の資料を通じて、その魅力をたっぷりと観ることができる。

【関連イベント】
●シンポジウム「世界を変える本づくり」(主催:ブルーシープ)
日時:11月28日(火) 14:00~18:00
場所:コクヨホール(東京都港区港南1-8-35)
パネリスト:ギータ・ウォルフ、V・ギータ(ともにタラブックス)、稲垣えみ子(フリーランサー)、内沼晋太郎(numabooks代表)、北野嘉久(コクヨ アーツ&クラフツ編集者)、齋藤名穂(建築家・デザイナー)、三島邦弘(ミシマ社代表)、矢萩多聞(画家・装丁家)、松岡希代子(板橋区立美術館副館長)
参加料:1,000円
※同時通訳あり
※要事前申込み

※申込方法、その他関連イベントは、下記詳細URLをご覧ください

開催期間 2017/11/25(土)~2018/01/08(月)
※イベント会期は終了しました
時間 9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日 月曜日(ただし、2018/1/8は祝日のため開館)、12/29~2018/1/3
入場料 一般650円/高校・大学生450円/小・中学生200円(土曜日は小中高生無料)
会場
  • 板橋区立美術館
  • 東京都板橋区赤塚5-34-27
会場電話番号 03-3979-3251
会場URL http://www.itabashiartmuseum.jp/
詳細URL http://www.itabashiartmuseum.jp/exhibition/2017-exhibition/ex171125.html