田中大輔は、ある年老いた象を撮影した映像を含む作品「elephantsea」で、第15回 写真「1_WALL」グランプリを受賞した。審査員からは「目には見えない被写体の息遣いをていねいに捉えようとしている」、「言葉では言い表せないことを表現する感覚が優れている」と高く評価された。

田中は、撮影する対象に真摯に向き合い、目に見えない何かを捉えようとしている。そして、その被写体から感じる一瞬を、持続して切り取る撮影行為により生み出された作品は、人間の根源的な感情に訴えかける。作家のその場の体験を内包した写真や映像は、見る者を圧倒する力を持っている。

本展では、グランプリ受賞時に展示した象の映像作品と、新たに撮影した写真作品が中心に展示される。

【関連イベント】
●オープニングパーティー
日時：6月20日（火）　19:00～20:30

●トークイベント
「菊地敦己（アートディレクター）×田中大輔」
日時：7月6日（木）　19:10～20:40