東京のKvadrat Japan ショールームにて、「Only When It Rains…」が2025年11月7日まで開催しています。

—以下、公式サイトの紹介文を抜粋—

デンマークのテキスタイルメーカー Kvadrat（クヴァドラ）は、2025年9月25日（木）から11月7日（金）まで、Kvadrat Japan ショールームにて、デザイナー 柳原照弘によるインスタレーション「Only When It Rains…（オンリー・ウェン・イット・レインズ…）」を開催します。

柳原照弘は、これまでKvadratから3種のインテリアテキスタイル「HAKU｜ハク」（2021年）、「AUTUMN｜オータム」（2024年）、「AME｜アメ」（2024年）を発表してきました。本インスタレーションでは、昨年発表した「AME」の根底に息づく、「伝統工芸」「自然」「サステナビリティ」を軸に展開します。

「AME」は、日本の刺し子を現代的に再解釈し、小雨を思わせるような流れるステッチや着物の重ね色、自然の色彩の移ろいを織り込んだテキスタイルです。ものを捨てずに工夫して使い続けるという江戸時代の庶民の精神を受け継ぎ、Kvadratにとって初となる繊維廃棄物を100％再生したポリエステル糸を用いています。柳原は、「AME」を用いて京都の「履物関づか」とコラボレーションし、履き物を制作しました。これは、デンマークのテキスタイルと日本の手仕事の邂逅の象徴ともいえます。

かつて雨の日には履物店に傘が並んでいたという逸話に着想を得て、履き物と傘のかたちからインスパイアされた照明のインスタレーションを通じて、「雨」と人の営みの関係を映し出します。Kvadratが世界各国で展開するインスタレーションの中でも、日本独自の文化的背景を色濃く反映した展示にご期待ください。