石元泰博《桂離宮 新御殿外観南面部分》1981, 82年 国際交流基金蔵
©Kochi Prefecture, Ishimoto Yasuhiro Photo Center
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サンフランシスコに生まれ、シカゴのインスティテュート・オヴ・デザイン(通称、ニュー・バウハウス)に学んだ写真家・石元泰博(1921-2012)は、1953、4年に桂離宮を撮影、1960年に建築家、W・グロピウス、丹下健三との共著による写真集『KATSURA』を日米で出版し、国内外から注目を集めた。これは、モダニスト的な視点が、日本の伝統美を捉えた代表的な作例と見なされる。
日本の古典美と西洋モダニズムとの親和、類似を見る視点の系譜は、昭和初期にまでたどることができる。前衛画家・三岸好太郎は、モダニズムが究極にまで進んだなかに東洋的なものが現れるという認識を述べた。建築家、ル・コルビュジエらのモダニズム建築が日本に紹介された時、日本の伝統建築との類似が指摘され、古建築が再評価される。1933年に建築家、ブルーノ・タウトが来日して桂離宮や伊勢神宮を賛美し、大きな影響を与えたことは言うまでもない。さらに長谷川三郎やイサム・ノグチといった造形作家も、近代的な精神から日本の古典美を改めて評価しつつ自らの創作を行った。
本展では、伝統的な日本美をモダニストが再評価した系譜を作品や資料によってたどりつつ、そのひとつの到達点として石元の「桂」を位置づけ、このシリーズの代表的な作例50点が紹介される。
【関連イベント】
●ミニ・シンポジウム「モダニズムと日本的なもの」
日時:2月3日(土) 14:00~16:00
場所:講堂
※そのほかの関連イベントは、下記詳細URLをご覧ください。
開催期間 |
2018/01/04(木)~2018/03/04(日) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 9:30~17:00(入館は閉館30分前まで) |
休館日 | 月曜日(ただし、祝日休日にあたる場合は開館、翌日火曜日閉館) |
入場料 | 一般900円/学生700円/高校生以下、障害者手帳などをお持ちの方および付添いの方1名は観覧無料 |
参加アーティスト | 石元泰博、三岸好太郎、長谷川三郎、イサム・ノグチ |
会場 |
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会場電話番号 | 059-227-2100 |
会場URL | http://www.bunka.pref.mie.lg.jp/art-museum/ |
詳細URL | http://www.bunka.pref.mie.lg.jp/art-museum/000208276.htm |