LEDのデジタルカウンターによる作品で世界的な評価を獲得した宮島達男の、日本の美術館では6年ぶりの個展「生と死－命のひかり－」が、鹿児島県霧島アートの森 アートホールで開催される。

宮島の作品は、数字の9から1までをカウントし、再び9から繰り返す。それぞれ異なるスピードで進む数字のカウントは、私たちの命を表しており、宮島は今も昔も変わらない命の大切さを訴えている。また、宮島は、繰り返し「アート・イン・ユー」と述べている。すなわち、芸術家だけでなく、私たち誰もが創造性を持っているのである。カウンターの速度を参加者に委ねた作品制作や、協働で被爆二世の柿の木を植樹するプロジェクトなどから窺えるように、宮島は、人との関わりやその創造性を重視した活動にも取り組んでいる。

本展では、28メートルの壁面に6面のスクリーンが投影される「カウンター・スキン」シリーズの新作映像や、デジタルカウンターを用いた作品などを発表する。人種や肌の色を超えた普遍性を提示し、誰もが持つ創造性を教えてくれる宮島の作品は、現代において重要性がさらに増してきているのではないだろうか。宮島の新たな挑戦を鹿児島でご覧いただきたい。

【関連イベント】
●オープニングセレモニー
日時：10月7日（金）　14:00～

●宮島達男アーティストトーク
日時：10月7日（金）　14:30～
※参加無料、事前申込不要み

※その他関連イベントに関しては、公式サイトをご参照下さい