ドキュメンタリー映像詩『水の環』上映会&トーク

明治大学総合芸術系「環境人文学」プログラム

冬の昭和村・霧幻峡の渡し(映像詩「水の環」より) 冬の昭和村・霧幻峡の渡し(映像詩「水の環」より)

東京の明治大学中野キャンパスにて、「映像詩『水の環』上映会&トーク」が2024年5月23日に開催します。

—以下、公式サイトの紹介文を抜粋—

「奥会津」——福島県の内陸部に位置する会津地方でも、ひときわ山深いエリアはそんなふうに呼ばれます。越後山脈と接する豪雪地帯でもあり、冬は深く雪に閉ざされる一方、季節の歩みに即した苧麻(からむし)の営みや、農閑期のカゴやザルなどの編み組細工をはじめ、いまなお風土に根差した手仕事が息づく地域でもあります。

2023年秋、この地域に向かう4,500メートルの長大なトンネルが開通しました。「博士トンネル」です。急勾配と急カーブが連なり、冬季には積雪により閉鎖され、奥会津の最奥部、昭和村と山向こうの都市部との障壁をなしてきた「博士峠」のバイパス道路整備の一環として手がけられました。これにより年間を通した救急医療機関へのアクセスが確保され、奥会津での暮らしの質の向上が期待されています。その反面、厳しい自然環境とともに形成されてきた、奥会津ならではの生活文化がこれを機に失われるのではないかと危惧されてもいます。

そうした状況をふまえ、博士トンネルのシークエンスデザインの設計者である韓亜由美さんの企画により、美しく、そして生き生きとした、地域性豊かな奥会津の「いま」を伝えるドキュメンタリー映像詩「水の環」が制作されました。

このたび、この映像詩「水の環」の上映会を明治大学中野キャンパスで開催するはこびとなりました。韓さん、それから監督の茂木綾子さんをゲストにお迎えし、あらためてこの作品に託された思いをうかがうとともに、これからの自然と人間の関わり、そして生活のあり方を問いなおす機会となることを願っています。

開催期間 2024/05/23(木)
時間 18:00~20:00
入場料 無料
参加アーティスト 韓亜由美、茂木綾子、鞍田崇
会場
  • 明治大学 中野キャンパス
  • 低層棟・5Fホール
  • 東京都中野区中野4-21-1
会場URL https://www.meiji.ac.jp/
詳細URL https://www.meiji.ac.jp/sst/grad/information/2024/mkmht000001c4ngm.html