片岡球子・面構

神奈川県立近代美術館コレクションを中心に

⑦片岡球子《面構 歌川国貞と四世鶴屋南北》1982年_東京国立近代美術館 片岡球子《面構 歌川国貞と四世鶴屋南北》1982年_東京国立近代美術館

片岡球子(1905-2008)は札幌に生まれ、画家を志して女子美術専門学校に学び、再興日本美術院展覧会(院展)を中心に活動をつづけた日本画家だ。1926年に同校卒業後、横浜市大岡尋常小学校の教諭をつとめながら画業を始め、1930年「枇杷」で院展に初入選した。さらに、安田靫彦などに学び、1955年には女子美術大学の専任講師に就任する。

その後、愛知県立芸術大学の教授となった1966年、「面構 足利尊氏」を発表した。これを皮切りに「面構」と題した連作を生涯にわたって描き続け、その画業を代表するシリーズとなる。「面構」は、戦国武将や禅僧、浮世絵師など、作家が共感を寄せた歴史上の人物のひととなりを描いたものだ。彼らが「現代に生きていたら、どんな行動をするか」という視点から着想して、その人物の肖像画や同時代の風俗を参照しながら、独自の解釈を加えて表現している。

このほかに、「富士山」や「裸婦」などをテーマとした作品があり、いずれも鮮烈な色彩と大胆な造形感覚を特徴とし、日本画壇に限らず、広く現代の絵画に造形上の問いを投げかけてきた。本展では、神奈川県立近代美術館の所蔵する作品を中心に、「面構」から日本画家・片岡球子に迫る。

【関連イベント】
●講演会「芸術家のことば、そして先生のことば」
講師:山本直彰(日本画家、武蔵野美術大学特任教授)
日時:11月4日(土) 14:00~15:30
場所:平塚市美術館 ミュージアムホール
先着:150名
※申込み不要、無料

●担当学芸員によるギャラリートーク
日時:10月28日(土)、11月25日(土) 各回14:00~14:40
場所:平塚市美術館 展示室2
※申込み不要、要観覧券

●親子鑑賞サポートタイム
日時:11月8日(水) 集合10:00(1時間程度を予定)
場所:平塚市美術館 ミュージアムホール
対象:未就学児とその保護者(保護者は要観覧券)
※申込み不要

開催期間 2017/09/30(土)~2017/11/26(日)
※イベント会期は終了しました
時間 9:30~17:00(入場は閉館30分前まで)
休館日 月曜日(ただし、10/9は開館、翌火曜日休館)
入場料 一般800円/高大生500円/中学生以下、毎週土曜日の高校生は無料/各種障がい者手帳をお持ちの方と付添1名は無料
参加アーティスト 片岡球子
会場
  • 平塚市美術館
  • 神奈川県平塚市西八幡1-3-3
会場電話番号 0463-35-2111
会場URL http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/
詳細URL http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/20162005_00004.html