ブルーノ・ムナーリ 役に立たない機械をつくった男

《陰と陽》 1953年 ジャックリーン・ヴォドツ・エ・ブルーノ・ダネーゼ財団 © Bruno Munari. All rights reserved to Maurizio Corraini srl. Courtesy by Alberto Munari Photo: Roberto Marossi. Courtesy Fondazione Jacqueline Vodoz e Bruno Danese 《陰と陽》 1953年 ジャックリーン・ヴォドツ・エ・ブルーノ・ダネーゼ財団
© Bruno Munari. All rights reserved to Maurizio Corraini srl. Courtesy by Alberto Munari
Photo: Roberto Marossi. Courtesy Fondazione Jacqueline Vodoz e Bruno Danese

ブルーノ・ムナーリは、イタリアを代表する芸術家であり、デザイナーだ。ミラノに生まれたムナーリは、生涯を通して、絵画、彫刻からグラフィックデザイン、プロダクトデザイン、絵本、著述、造形教育など、幅広い分野で活躍した。

1930年代にはイタリア未来派第二世代の作家として、モビール作品の先駆けとなる『役に立たない機械』を発表し、戦後、プログラムアートやキネティックアートなど、同時代の前衛美術と密接に関わったムナーリ。一方で、広告や雑誌のアートディレクターとしても活動したほか、5歳になる息子のために始めたという絵本制作は、紙の色や形、素材のみで物語を紡ぐ『読めない本』をはじめとする、さまざまな仕掛けを用いた斬新なものだった。イタリアの権威ある工業デザイン賞「コンパッソ・ドーロ」を数回受賞したムナーリだが、晩年には、未来の社会は子どもの中にあると考え、その自由な発想や想像力を育てるため、数々な遊具を考案し、造形教育プログラムにも取り組む。

本展では、国内所蔵品に、そのほとんどが日本初公開となるイタリアからの貴重な作品を加えた約300点が展示され、ムナーリの仕事の全容が紹介される。今なお生き生きとした輝きを放ち、私たちにアートとの自由で豊かな付き合い方を提示してくれるムナーリの作品世界が楽しめる。

【関連イベント】
●開催記念講演会 1「ムナーリの衝撃」
日時:9月15日(土) 14:00~15:30
講師:駒形克己(造形作家、デザイナー)
場所:ホール
※参加無料

●開催記念講演会 2「役に立たない編集講義 ムナーリの本を作る愉しみ」
日時:10月6日(土) 14:00~15:30
講師:田中優子(河出書房新社編集部)
場所:ホール
※参加無料

※そのほかの関連イベントは、下記詳細URLをご覧ください

開催期間 2018/09/08(土)~2018/11/04(日)
※イベント会期は終了しました
時間 9:30~18:00(9/22は20:00まで/いずれも入館は閉館30分前まで)
休館日 月曜日(9/17、9/24、10/8は開館)、9/18、9/25、10/9
入場料 一般1,200円/高校生・学生700円/小学生・中学生500円
参加アーティスト ブルーノ・ムナーリ
会場
  • 岩手県立美術館
  • 企画展示室
  • 岩手県盛岡市本宮字松幅12-3
会場電話番号 019-658-1711
会場URL http://www.ima.or.jp/
詳細URL http://www.ima.or.jp/exhibition/temporary/20180908.html