
「17世紀の宗達、18世紀の光琳、19世紀の抱一。そして20世紀の田中一光。田中が琳派的なのではなく、彼こそが琳派を体現する人物なのだ」と評するのは美術史家の山下裕二氏である。
田中一光は、奈良に生まれ、多感な青春時代の4年間を京都(京都市立美術専門学校 / 現・京都市立芸術大学)で過ごし、日本の伝統美、とりわけ生活の中の美を追い続けてきた琳派の世界に大いに触発された。芸術的な美しさの中に優れたデザイン要素を感じとった田中は、そのエッセンスを継承、自分自身の一部として“血肉化”し、デビュー早々より、類まれなる才能を発揮した。
本展は「琳派400年」(1615年、本阿弥光悦が、京都の洛北鷹ヶ峰に光悦村を創設してから400年)を記念し、DNPグラフィックデザイン・アーカイブ収蔵の田中一光作品を琳派に見られる主題、技法、色面構成、さらには創作に対する姿勢といった観点から約120点を厳選し、20世紀琳派田中一光誕生の軌跡を辿るものだ。
また、田中一光ポスター約1600点強を解析した、ライゾマティクスによるモーショングラフィックスも披露する。
監修: 永井一正、木田安彦、山下裕二
後援: 京都新聞
展示デザイン: 佐野研二郎
【関連イベント】
●講演1
日時:8月18日(火) 14:00~16:00
出演:永井一正、木田安彦、山下裕二、佐野研二郎
会場:京都国立近代美術館 1F ホワイエ
定員:150名
※入場無料、要予約
●講演2
日時:9月19日(土) 17:30~19:00
出演:山下裕二
会場:京都国立近代美術館 1F ホワイエ
定員:150名
※入場無料、要予約
開催期間 |
2015/08/18(火)~2015/10/29(木) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 11:00~19:00(土曜・日曜は18:00まで) |
休館日 | 祝日(※本企画展は特別に日曜も開催) |
入場料 | 無料 |
参加アーティスト | 田中一光、ライゾマティクス |
会場 |
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会場電話番号 | 075-871-1480 |
会場URL | http://www.dnp.co.jp/gallery/ddd/ |