志村ふくみ―母衣(ぼろ)への回帰

母衣曼荼羅 2016年母衣曼荼羅 2016年

志村ふくみは、現代日本の染織分野に独自の世界を展開する卒寿を超えてなお現役の染織家である。1924(大正13)年、滋賀県近江八幡市に生まれ、母・小野豊の影響で、織物を始めた。1957(昭和32)年の第4回日本伝統工芸展に初出品で入選し、その後も受賞を重ねる。そして、1990(平成2)年には、紬織の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された。

草木からの自然染料で染められた糸によって織り上げられた作品は、多くの人を魅了し、国際的にも高く評価されている。「民衆の知恵の結晶である紬の創作を通して、自然との共生という人間にとって根源的な価値観を思索し続ける芸術家」として、2014(平成26)年に第30回京都賞(思想・芸術部門)を受賞し、2015(平成27)年には文化勲章を受章した。

京都国立近代美術館(2016年2月2日~3月21日)、沖縄県立博物館・美術館(2016年4月12日~5月29日)に続く巡回展の最終会場となる本展は、東京において、志村ふくみの作品が初めて本格的に紹介される機会となる。代表作を中心に、初期の作品から最新作までを一堂に展示することで、60年におよぶ創作の歩みを紹介するとともに、志村ふくみの魅力とその芸術の核心に迫る。世田谷美術館では、当会場のための新作2点も発表されるほか、特別展示としてゲーテやシュタイナーの色彩論につながるコーナーを設ける。

※会期中大幅な展示替えを行います(前期 9月10日~10月10日、後期 10月12日~11月6日)

【関連イベント】
●講演会「炎の霊性――志村ふくみと色彩の詩学」
日時:10月16日(日) 14:00~15:30
講師:若松英輔(批評家、随筆家)
会場:世田谷美術館講堂
定員:当日先着140名
参加費:無料

●舞踏&オイリュトミー「美紗姫物語」
日時:10月14日(金)、15日(土) 各回19:30~20:30(開場19:00)
出演者:笠井叡(舞踏家、振付師)ほか
会場:1階展示室
定員:各回50名
料金:3,000円(9月1日10:00より予約開始、先着)

※申込など詳細については公式サイトをご参照ください

開催期間 2016/09/10(土)~2016/11/06(日)
※イベント会期は終了しました
時間 10:00~18:00(入場は閉館30分前まで)
休館日 月曜日(ただし、9/19、10/10は開館、9/20、10/11は休館)
入場料 一般1,000円/65歳以上800円/大高生800円/中小生500円/障害者の方は500円、ただし小・中・高・大学生の障害者および介助者(当該障害者1名につき1名)は無料
参加アーティスト 志村ふくみ
会場
  • 世田谷美術館
  • 1階展示室
  • 東京都世田谷区砧公園1-2
お問い合わせ 03-5777-8600(ハローダイヤル)
会場電話番号 03-3415-6011
会場URL http://www.setagayaartmuseum.or.jp/
詳細URL http://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/exhibition.html