土方久功と柚木沙弥郎――熱き体験と創作の愉しみ
東京の世田谷美術館にて、「土方久功と柚木沙弥郎」が2023年11月5日まで開催しています。
—以下、公式サイトの紹介文を抜粋—
世田谷美術館の収蔵作家から、立体、平面、絵本など多岐にわたる仕事を手がけている土方久功(ひじかた・ひさかつ、1900-1977)と柚木沙弥郎(ゆのき・さみろう、1922-)をとりあげます。
土方久功は、東京美術学校(現・東京藝術大学)彫刻科を卒業後、1929年から42年まで、当時日本の委任統治領であったパラオ諸島や、カロリン諸島中部のサタワル島で過ごしました。現地の人々と生活しながら制作に励む一方、周辺の島々を巡り、生活様式や儀礼、神話などの詳細な調査も熱心に行いました。帰国後は世田谷区の自宅で、ミクロネシアの人物や風景を主題とした木彫レリーフやブロンズ彫刻、水彩画を数多くのこしています。さらには民族誌学的調査の成果をまとめた著書や、詩集、絵本も出版しました。その作品には、ミクロネシアでの熱い体験が生き生きと脈打っています。
柚木沙弥郎は東京帝国大学(現・東京大学)文学部美学美術史科で学んだ後、柳宗悦が提唱する「民藝」の思想と、芹沢銈介の型染カレンダーとの出会いを機に染色の道を志すようになりました。以来、鮮やかな色彩と大胆な構図の型染による作品を発表するほか、立体作品、絵本まで精力的な創作活動を展開しています。100歳を越えてなお活躍を続ける柚木の作家人生においては、海外でメキシコの玩具などを目にした経験が、より自由な表現へ向かう契機となりました。尽きることのない創作の愉しみが、作品から湧き出ているようです。
両者に直接的な接点はないものの、多彩な表現の広がりをみせる土方と柚木の作品世界は、不思議に響きあうところがあるようです。本展では世田谷美術館の収蔵品に作家やご遺族が所蔵する作品と資料を加え、パラオ諸島や周辺の島々での稀有な体験、そして日常の身近なものや出来事に潜む面白さを源泉として生まれた二人の創造の世界をご紹介します。
【関連イベント】
●アフタヌーンレクチャー「土方久功と柚木沙弥郎」
日時:10月28日(土) 14:00~14:40
会場:講堂
定員:先着140名
参加費:無料
※手話通訳付き
●100円ワークショップ「かたちをならべて型染てさげ」
日時:会期中の毎週土曜日 13:00~15:00
会場:地下創作室
定員:一度に10グループ(最大30名)まで
参加費:ひとつ100円
※予約不要、随時受付
開催期間 |
2023/09/09(土)~2023/11/05(日) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 10:00~18:00(入場は閉場30分前まで) |
休館日 | 月曜日(10/9は開館)、10/10 |
入場料 | 一般500円/65歳以上400円/大高生400円/中小生300円 |
参加アーティスト | 土方久功、柚木沙弥郎 |
会場 |
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お問い合わせ | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
会場電話番号 | 03-3415-6011 |
会場URL | https://www.setagayaartmuseum.or.jp/ |
詳細URL | https://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/special/detail.php?id=sp00215 |