47 REPAIR & CARE-47都道府県の修理と手入れ展-

ものを買わない・持たない時代へ変化する今、修理や手入れをすることで得られる「長く使い続けられる安心感」が、ものを選ぶ基準として改めて重要視されている。私たちの暮らしに関わる道具や衣服などの、修理や手入れをしているメーカーや作家が47都道府県から1つずつ選出。その取り組みが紹介・展示されるほか、修理・手入れのための道具が販売される。
大量生産大量消費の時代は終わり、DIYやシェア・レンタルサービスの需要の高まりにも見られるように、ものの消費は量より質へ。使い捨てるよりも、本当に好きなものを修理や手入れをして、長く使い続けたいという消費者志向の時代になってきた。また、ジェイアール東日本企画のアンケート調査では、「モノ消費からコト消費」へ移行する生活者心理の中に「蓄積志向(思い出として残り、後々まで楽しめそうな経験・体験)」「固有志向(代わりのきかない・再現できない・希少な経験・体験)」という価値観、欲求があることが発表された。ものづくりの現場でも、「手入れ方法が案内できるか」「修理できるか」「修理をしてまでも使いたいと思える商品か」ということがさらに重要視されるようになっている。
本展では、塗師(ぬし)「田代淳」(岩手県)による割れた陶磁器を漆で直す漆継ぎや、地元で自生する草木を使った衣類の染め直しをする「金井工芸」(鹿児島県)。また、木工産地の「山一」(長野県)が取り組むまな板の削り直しや、老舗石鹸メーカー「木村石鹸工業」(大阪府)の開発したシミ取りキットなどが紹介される。地域の特性を感じながら、「つくる」「売る」「使う」それぞれの立場から、“長く使い続ける”これからの「もの」の消費のあり方を考えるきっかけとなる企画だ。
開催期間 |
2018/04/05(木)~2018/06/11(月) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 11:00~20:00(入場は閉館30分前まで) |
休館日 | 会期中無休 |
入場料 | 無料 |
会場 |
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会場電話番号 | 03-6427-2301 |
会場URL | http://www.hikarie8.com/d47museum/ |
詳細URL | http://www.d-department.com/jp/47-repair-care |