1950年代の日本美術 ─ 戦後の出発点

山口勝弘《ヴィトリーヌNo.47(完全分析方法による風景画)》1955年山口勝弘《ヴィトリーヌNo.47(完全分析方法による風景画)》1955年

戦後5年を経た1950年から1960年にいたるまでの10年間は、社会や政治における急激な変化の時代であると同時に、美術の新しい局面が次々に拓かれた重要な時代でもあった。銅版画「初年兵哀歌」シリーズで知られる浜田知明や、不条理な社会事件を絵画で追及した山下菊二、ジャンルを超えて自由な表現を求めた「実験工房」、関西を拠点に先鋭的な活動を行った「具体美術協会」の活動もこの時期に始まった。神奈川県立近代美術館が日本初の公立の近代美術館として開館したのも1951年だった。

同展では、多様化していく表現形式や、復興とともに変化を遂げる社会と美術の関わりを、半具象やアンフォルメルなど、この時期に特徴的な絵画表現の展開とともに再検証する。絵画、彫刻、版画に加え、具体美術協会の記録映像、実験工房「オートスライド」、映画『銀輪』など貴重な映像を含む約100点を展示し、戦後の傷のまだ癒えぬ中にあって、新たな芸術を生み出そうとした1950年代の美術家たちの動向を、現代に生きる我々の眼で見つめ直す。

【関連イベント】
●ワークショップ「音とかたち 電子音楽を聴いて図形楽譜をかいてみよう」
日時:3月25日(土) 13:30~15:30
講師:檜垣智也(作曲家・アクースモニウム奏者)
会場:神奈川県立近代美術館 葉山 講堂
定員:20名(申込先着順)
対象:小学生以上(小学3年生以下は保護者同伴)
※要申込、申込先着順、参加無料(ただし「1950年代の日本美術」展の当日観覧券が必要)

開催期間 2017/01/28(土)~2017/03/26(日)
時間 9:30~17:00(入館は閉館30分前まで)
休館日 月曜日(ただし、3/20は開館)
入場料 一般1,200円/20歳未満・学生1,050円/65歳以上600円/高校生100円/中学生以下と障害者手帳等をお持ちの方(および介助者原則1名)は無料
参加アーティスト 岡本太郎、棟方志功、藤井令太郎、具体美術協会、イサム・ノグチ 他
会場
  • 神奈川県立近代美術館 葉山
  • 神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1
会場電話番号 046-875-2800
会場URL http://www.moma.pref.kanagawa.jp/
詳細URL http://www.moma.pref.kanagawa.jp/museum/exhibitions/2016/1950s/index.html