熊本地震の報にミラノで接しました。驚き、ネットで情報を探し、テレビでNHKワールドをずっと見ていました。海外の知人から地震は大丈夫かと聞かれ、自分はミラノの興奮の中にいて良いのだろうか、とも感じました。その気持ちは、多大な投資をして参加されている出展者の皆さんこそ同じはずで、まずは自分も自分の仕事を全うしようと考えました。被災され、悲しい思いをされた方、今なお厳しい状況にある方に、一刻も早く安寧な毎日が戻られることを願ってやみません。
ミラノ・デザイン・ウィークが終わりました。東京ビッグサイトの3倍の面積で6日間にかけて開かれるミラノサローネ国際家具見本市(通称「ミラノサローネ)と、この巨大な見本市と同時期に市内で開かれる1000を越える様々なイベント(フォーリサローネ)が複合するもので、個人でその全貌を掴むことは全く不可能な規模です。
その内容はと言えば、家具はもちろんとして、インテリア、建築、プロダクト、クラフト、ジュエリーなどへと広がっています。さらには世界中の企業がブランディングを競いますので、様々な先端技術、デジタル、グラフィック、アート、照明や音響などを活用した豪華なインスタレーションのショーケースともなっています。世界中からデザイナーやデザインを活用する企業のキーマン、ジャーナリストが集まりますので、そこを狙って世界中の若手デザイナーやデザイン学校もプレゼンテーションを競います。
ミラノサローネの来場者数は、同じ隔年開催見本市が開催された2014年を上回る37万2151人だったそうです。複数の出展者からも「来場者が多い」という感想を得ていました。市内各所のフォーリサローネ各会場も多くの人で賑わっていました。昨年は雹が降った日もあるのですが、今年は良い天気が続いたことも幸いしたのかもしれません。
今回は、日本が関係する出展者を中心にFacebookで速報としてお伝えいたしました。JDNの記事としては後日、改めてと考えています。
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