セルビア・クロアチア語やスロヴェニア語で「記念碑」という意味を持つ“スポメニック”。第2次世界大戦中の枢軸国軍による占領の恐怖と、占領軍から勝ち取った勝利を示すため、1960年代から1990年代にかけて制作された先駆的な抽象表現の記念碑のことです。
本書では、旧ユーゴスラヴィア圏に建設されたスポメニック81点を掲載。どこか近未来的な雰囲気を醸し出すそれぞれの建築物を、歴史、建築デザインが行われた背景、そして立地に関する情報とともに知ることができます。
編集担当おすすめコメント
著者のドナルド・ニービルが自らの足で現地に赴き、リサーチした旧ユーゴスラヴィア圏のスポメニックに関する情報が凝縮された一冊です。奇抜な外観を取り上げたのみでなく、本書ではそれらが建てられた理由、デザインの背景、現在の状況などが詳細にまとめられているため、旧ユーゴ圏に関する貴重な歴史資料でもあります。見開きのマップも付いているので、実際にスポメニック巡りをしたい人にもおすすめ。
発行 | グラフィック社 |
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著者 | ドナルド・ニービル |
デザイン | FUEL/田村奈緒 |
訳 | 堀口容子 |
仕様 | B5変形、208ページ |
価格 | 3,000円(税抜) |
ISBN | 978-4-7661-3420-9 |