
人類は古代より情報を図や記号によって視覚化してきた。とくに産業革命以降のマスコミュニケーションの発達はインフォグラフィックの発展に大きな影響をあたえ、ダイアグラム、チャート、ピクトグラムといった近代的手法を確立させてきた。その結果、インフォグラフィックスは交通案内、新聞、ニュース、マニュアル、教育の現場をはじめ、社会のあらゆる場面で活用されるようになっている。
そして21世紀。コンピュータネットワークやデジタル技術の発達によって情報量が飛躍的に増加した現在、膨大なデータと人間の理解をとりもつインタフェースとしてのインフォグラフィックスに注目が寄せられ、その表現方法もリアルタイムかつダイナミックに革新されつつある。
本書は豊富な図版とともにインフォグラフィックスの基本的な歴史をたどりながら、マップ、統計、図解、関係、コードなど、情報を図解する基本的な考え方とそのアプローチを提示。インフォグラフィックスの本質を理解するための一冊として、グラフィックデザイナーのみならず現代の情報産業にかかわるすべての人々におすすめ。
発行 | 誠文堂新光社 |
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著者 | 永原康史 |
仕様 | B5判、176ページ |
価格 | 2,800円(税抜) |
ISBN | 978-4-416-11549-7 |