「100周年記念プロジェクト」の一環として、2025年1月には、「さあ、もう ひと旗。シヤチハタ100周年。」をスローガンに記念サイトが公開されました。本記事では、その制作背景や特徴などについてご紹介します。
■背景・課題
シヤチハタが2025年に創業100周年を迎えるにあたって発足した「100周年記念プロジェクト」の一環として、インナーとステークホルダーを繋ぎ、社会に向かって100周年をPRするために企画された「シヤチハタ創業100周年記念サイト」。
100年間の「感謝」をテーマに、企業としてのブランディング効果、そして社員のモチベーションアップを目的に制作。創業から現在、そして未来へ向けて「しるしの価値」を創造・提供するシヤチハタという企業を、サイト全体から感じるコンテンツ・デザインを目指した。
■コンセプト
100年間「しるしの価値」を創造・提供し続けてきたシヤチハタのアイデンティティである「しるし=印影」を赤い丸でグラフィックデザイン化。祝福のマーチを踊っているかのように軽快に動く「しるし」は、シンプルな要素ながら賑やかな画面を演出している。
「しるし」そのものがすべてコンテンツの入口で、その内容は「しるし」がランダムに裏返ることで示唆されるなど、とことん「しるし」を真ん中に据えて制作した。

「しるし」を裏返して表示されるコンテンツ
■手法・特徴
「しるし」のうち、シヤチハタのイメージを担うインク由来の赤い印影は「祝辞」を寄せてくれた方々を表現しており、各人のページへ遷移できる。そして、シヤチハタのブランドカラーである青い記号は、三角が「100年の物語を表現したスタンプムービー」、四角が「企業としての100年を記した歴史」、三本線が「100周年記念商品」への導線となっている。どの「しるし」も、シヤチハタの100周年にしっかりと繋がっている構造だ。
また、時折現れる「鯱旗」の印影をクリックすると、特別なプレゼントが当たる隠しゲームも実装。ただ見るだけで終わらない、遊びのエッセンスも加えたことで、シヤチハタのクリエイティビティを感じさせるサイトとした。
また、すべてのコンテンツはページ遷移することなく、1ビューで完結。同じ世界観(しるしの世界)に留まることで各コンテンツをシームレスに楽しめる設計になっている。これにより、すでにシヤチハタに深く親しんでいるユーザーにも、シヤチハタと出会って間もないライトユーザーにも、余すことなく「しるしの価値」を感じてもらうこと、シヤチハタという企業にしっかりと触れてもらうことを可能にした。
サイトを閲覧した体験が、次の100年に向けての新たな絆にもなることを目指している。
- スタッフ
広告会社/株式会社電通
制作/株式会社ピラミッドフィルム クアドラ
映像制作/株式会社シースリーフィルム
プロデューサー/林宏介(ピラミッドフィルム クアドラ)
プランナー/宇津木海斗(ピラミッドフィルム クアドラ)
プロジェクトマネージャー/小林祐介(ピラミッドフィルム クアドラ)
クリエイティブディレクター/𡈽橋通仁(電通)、阿部達也(ピラミッドフィルム クアドラ)
アートディレクター/横澤由香里(ピラミッドフィルム クアドラ)、市原鉄兵(ピラミッドフィルム クアドラ)、古川雅博(catamari)
デザイナー(映像)/ 蟹江ひかり(catamari)
テクニカルディレクター/高橋綾乃(ピラミッドフィルム クアドラ)
映像撮影/尾崎芳弘(DARUMA)
映像監督/近藤良隆(シースリーフィルム)
コピーライター/和田佳菜子(電通)
営業/矢内隆廣(電通)
クリエイティブサポート/西松由顕(catamari)
シヤチハタ創業100周年記念サイト
https://www.shachihata.co.jp/100th/