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近年、タクシーの数は増加の一途を辿っている。対して利用客は減少しているという。日本のタクシー乗車率は50%。加えて、都内でのバスの平均運行速度は20km/hというのが現在のタクシーを取り巻く環境である。溢れたタクシーを少しでも有効に利用する為に提案するのが、この「都市型タクシー」である。
タクシーの利用状況を調査してみると「買い物」を目的とした「短距離移動」をする人々が多いことがわかった。そこで、新しい利用価値として「移動する時間をいかに楽しくするか」が重要だと考え、現在のタクシーの一部に街中専用の車種として「横向きシートレイアウトによる、ゆっくりと短時間の移動を楽しめるタクシー」を提案する。
市内中心部に於いては「バス、タクシーレーン」を設定し、メインターゲットの「買い物客」はこのタクシーを使うことにより、商店街の情報や、街の景色を楽しみながら移動することができる。「人がタクシーにアクセスし易い、人が街にアプローチし易い」タクシーには「移動時間は束縛の時間ではない」というメッセージが込められている。
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