今年の全体的な傾向についてお伝えした第一回のレポートに引き続き、第二回は、ミラノ大学構内で行われた「THINK TANK」についてレポートします。
INTERNI THINK TANK
恒例のミラノ大学構内で行われた、INTERNI主催のイベントである、THINK TANK。大学の中庭や回廊の至る所で注目の建築家、デザイナーの作品が展示され、サローネ期間中、あまり天候に恵まれなかったにもかかわらず、連日多くの人で賑わっていました。
EXPO2015を始めとする、数々のイベントや企業のプロモーションも兼ねていて、ミラノ市内で最も人通りの多いドゥオモ広場にある大手百貨店・リナシェンテのウィンドウ内の展示ともリンクしていたりと、まさにイベントと日常を結ぶ窓口としての役目を果たしています。
今年のTHINK TANKの展示は、昨年に比べると作品数が少なくなり、全体的にこじんまりとした印象を受けた。その中で個人的に面白いと思ったのは、最近活躍の若手デザイナー、Giulio Iacchettiの”Alberi per ROSENTHAL and SAMBONET” [写真2・7]。側面から見ただけではかなり地味な作品に見えます。2階から眺めた際、枝の上の数々の茶器がちょうど木の葉のように見える様子はかなりユニーク。ティーポットに雨水が溜まった様子も美しく、階段を上ったところで思わず感心してしまいました。
次回は、フィエラ会場外の展示・通称フオーリサローネの中心、「トルトーナ地区」についてレポートします。
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 【1】ミラノ大学の中庭。
 【2】休憩所をかねたスペースでは、家具メーカーいち押しの新作家具のプロモーションの場を兼ねています。
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 【3】中庭の中央に鎮座するJacopo Fogginiの“GOLDEN FLEECE”。
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 【4】昨年発表された、Philippe Starckデザインの家庭用発電機。 |
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 【5】Italo RotaによるExpo2015のプロモーションスタンド。 |
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 【6】Mario TrimarchiとFrida Doveilの“ALFABETI”。 |
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 【7】Giulio Iacchetti |
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 【8】Marco Zanuso Jr |
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 【9】Jean-Michel Wilmotte |
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 【10】Mauricio Cardenas |
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 【11】Luca Trazzi“T-garden” |
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 【12】リナシェンテから、Matteo Thun と Consuelo Castiglioniのウィンドウ。 |
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 【13】ミラノ大学の展示と同じコンセプトのMario TrimarchiとFrida Doveilのウィンドウ。 |
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 【14】Jaime Hayonのウィンドウ。 |
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