ジャパンデザインネットのトップページ
レポート
2006 ミラノサローネ特集
 ジャパンデザインネット
 レポート
 2006 ミラノサローネ特集
 
TOPページ
レポートTOPページ
一覧へ

出展者情報ページへ

バックナンバーページへ

お問い合わせページへ

三 國 秀 美 : 2006年、新生サローネ
TOP   prev 1 2 3 4 5

リボン・チェア
 

“リボン・チェア”



時と国境を超える時代へ
パワーあふれるデザインにどっぷりと浸かると、帰国する飛行機のなかでは、まだ感覚の余韻から抜け出せないのか活字も頭に入らず、ぼんやりと新作の機内映画を眺めることくらいしかできません。今春日本で公開された『イーオン・フラックス』を観ていると、衣装や建物の内装などに近未来感が漂います。支配者たちの内部会議には優雅な赤い椅子が使われていました。流線型の美しい形と権力のギャップが強く印象に残り、後から調べてみると、1965年にフランス人のピエール・ポーランがデザインし、オランダの老舗家具メーカーであるアーティフォート社から40年前に発表された“リボン・チェア”でした。現在でも愛知県のホウトクが代理店となり販売しています。先に書いたWeb 2.0の「ロングテール」ビジネス・モデルに照らし合わせると、過去にデザインされた商品であれ、消費者側から注目され再び市場性を持つ可能性が出てくるのです。
また、これを近年注目されている広告手法の面から見ると、「プロダクト・プレイスメント」と呼ばれます。映画やドラマに特定商品を登場させ、認知度を上げる手法です。“リボン・チェア”に改めてスポットが当たるかもしれません。
時や国境を超えながら良いデザインが身近になることは、デザインに進化をもたらします。「美しいかたち」という手本と豊富な情報が、作る側、見る側の双方への相乗効果となって、デザインの質を平均的に押し上げていく。ここから数年はこうした傾向が続きます。


ダネーゼ社の展示
ダネーゼ社の展示でも、新作の反対側で歴代のオブジェが華を添えていた。


Air Lounge System
メリタリア社から発表されたファビオ・ノベンブレの“Air Lounge System”。赤と緑のバージョンがインテルニ誌4月号の表紙を飾る。40年という時の差を感じることができるだろうか?



今日はすでに明日
トリエンナーレで1949年から最新作までを展示したカイミ・ブレヴェッティ社。『今日はすでに明日』というタイトルがついている。プレス資料より。

Dondolino
揺れる灰皿“Dondolino”は1958年の製品である。

Battista
最新作ではデザイナーのスケッチも展示されていた。ミケーレ・デ・ルッキの装飾オブジェと照明のシリーズ“Battista”。

KOALA
同じく“KOALA”。コアラの手足からインスパイアされた部品を使うケーブル・ランプ。パネルはそれぞれのデザインを使うことにより、コミュニケーション・ツールとしても機能する。

TOP   prev 1 2 3 4 5



JDNとは広告掲載について求人広告掲載お問合せ個人情報保護基本方針サイト利用規約サイトマップ
デザインのお仕事コンテスト情報 登竜門展覧会情報

Copyright(c)1997 JDN
このwebサイトの全ての内容について、一切の転載・改変を禁じます。