- デザインコンセプト
- 担当:藤井文彦/fan Inc.
青森の星野リゾート奥入瀬渓流ホテル内に「青森りんごキッチン」が完成しました。青森と言えば、りんご。東京からの宿泊客が8割ということから、“りんごの生産量日本一”という青森の最大の特徴をお客さまに味わってもらうビュッフェレストランとしました。
店内は木を多用した空間になっており、ホテルに合わせた山のリゾート感とカジュアル感を出しながら、随所に青森を感じるエレメントを配置。エントランスエリアでは、約1800個のりんごとオリジナルシードルを貯蔵するりんごセラー、津軽びいどろのりんごのアートが店内への導入部を演出しています。
ビュッフェエリアでは、青森のブナの木から作られたりんごをイメージさせる巨大なブナコのペンダントライトと、奥入瀬渓流の川の流れをビュッフェ台のカーブで表現。また、奥入瀬の木々をレストランにも引き込むイメージで生まれた木の間仕切り造作が、活動的なビュッフェエリアと居心地の良い客席エリアを絶妙なバランスで作り出しています。また、この間仕切り造作と照明が連動することにより光と影が反転し、朝食時と夕食時の客席エリアの雰囲気を一変させています。
客席エリアでは津軽びいどろのりんごの木が象徴的に配され、伝統工芸の南部裂織の壁面アートや羽越しな布を使ったフロアスタンドがお客さまにくつろぎの空間を提供。青森に行くなら寄ってみたい、そんな青森が詰まった、りんごのレストランがここに誕生しました。