2015年4月14日(火)から19日(日)までの六日間、ロー・フィエラミラノにて開催された第54回Salone del Mobile.Milano(ミラノサローネ国際家具見本市)。中心となる家具と共に、キッチンと照明・オフィスが一年毎にフォーカスされるのだが、今年は照明(ルーチェ)とオフィス(Workplace3.0)の年。照明の併催イベント「ファヴィッラ」は市内のサン・フェデーレ広場にて、オフィスの併催イベントは見本市会場内にてミケーレ・デ・ルッキによる「The Walk」が、それぞれ開催された。
雹が降る嵐のような天気も一時あったが、基本的には晴天で暖かい気候に恵まれた六日間。メディアを含まない来場者数は310,840人、土日の一般開放日は30,881人が来場した。
業界関係の来場者における海外比率は69%。来場者数第一位は中国、二位がドイツ。政治や経済状況から懸念されていたロシアからも多くが来場し、サウジアラビア・レバノン・エジプトという中東、アメリカ、英国、インドからの来場者数も増加した。
「イタリアをはじめとする世界トップブランドが集結するイベントが、どれほど魅力的で重用視されているか再認識できる結果が出せました。出展者からは、来場者の質の高さに満足したという声が多く聞かれました。ここ数年の厳しい経済状況を乗り越え、この六日間の見本市を通して好業績を収めることができ、サローネが景気回復の第一歩を踏み出す場となれたと確信しています」
「世界中から訪れる皆さんのミラノでの滞在を快適なものにしようと努めています。今年の特別な企画としては照明の“ファヴィッラ”、オフィスの”The Walk”、ミラノ王宮でのレオナルド・ダ・ヴィンチ展への協賛などがあります」とはミラノサローネを主催するFederlegno Arredo Eventi spaのロベルト・ズナイデロ社長。
開幕初日にはイタリアのマッテオ・レンツィ首相も来場。出展者に対して、家具分野の国内市場の発展と国外輸出プロモーション活動を支援することを表明している。その他にも多くの大臣等の政府関係者も訪れ、イタリアという国にとって重要なイベントであることを改めて印象づけた。
本文右のズナイデロ社長を除き、写真は全てSalone del Mobile.Milanoによるもの
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