種子島宇宙芸術祭とは?
ほかの芸術祭とは一風変わった「宇宙」をテーマにした芸術祭。世界で最も美しいロケット発射場がある種子島の全島で、さまざまな作品やアートプロジェクト、イベントが繰りひろげられます。また、ロケットの他にもきれいな星空やおいしい特産物など、種子島自体も魅力のひとつ。
本芸術祭は2012年からプレイベントを毎年実施し、宇宙芸術のさまざまな取り組みの一端を実演することで周知を深めてきました。芸術祭をきっかけに、宇宙をもっと身近に感じる体験をしてもらいたいという願いが込められています。
テーマ
種子島宇宙芸術祭のテーマは、「自然と科学と芸術の融合」。美術館のない種子島において、舞台となるのは美しい海と海岸、緑多い山々、豊かな農作物を育む畑などの大自然。いたる場所がアーティストの手によってアートの舞台になっていきます。最先端科学技術の集積する、日本の宇宙開発の最前線を実際に見学して、宇宙のことについて考えるきっかけを提供。人類はなぜ芸術に目覚めたのか。宇宙の成り立ちや生命の誕生、人類の進化、そして芸術。種子島を巡りながらアートに出会う体験が待っています。

千座の岩屋スーパープラネタリウム2017/大平貴之
注目のアーティスト
本芸術祭の総合ディレクターは、ライト・アーティストの森脇裕之さん。サイエンスとアートをつなぐメディア・アート分野の活動を続けており、インタラクティブ・アートの先駆的な作品で知られています。参加アーティストは、横浜トリエンナーレで発表した全長50メートルのバッタの作品が有名な現代美術作家の椿昇さん、数百個のミラーボールを使って「宇宙と和式美」をテーマに光と反射の空間作品を創りだすアート集団「ミラーボーラー」。観客参加型の美術作品を中心に発表する開発好明さんなど、さまざまなアーティストが作品を展示する予定です。

ペットボトルロケット/森脇裕之

mamalien/椿昇

はじまりはじまり/ミラーボーラー

ロケットマップ/開発好明
本芸術祭を体験すると宇宙を少しでも身近に感じるきっかけになるかもしれません。豊かな大自然と歴史のある種子島を舞台に、未来を見つめる作品の数々をぜひ体験しては。
名称:種子島宇宙芸術祭
会期:2017年8月5日(金)~11月12日(日)全100日間
会場:種子島全島(西之表市・中種子町・南種子町)
参加アーティスト:椿昇、木村崇人、小阪淳、開発好明、佐竹宏樹、藤本直明+中田ナオト、中村哲也、千田泰広 ほか
詳細URL:http://space-art-tanegashima.jp/