2年半の期間限定オープンの「スヌーピーミュージアム」!愛くるしいスヌーピーに会いに

2年半の期間限定オープンの「スヌーピーミュージアム」!愛くるしいスヌーピーに会いに

世界で最も有名なビーグル犬、スヌーピー。4月23日に六本木にオープンしたスヌーピーミュージアムは、本家のチャールズ M. シュルツ美術館(米カリフォルニア州)のサテライトミュージアムです。2018年9月までの期間限定の開館ということもあり、オープン前から大きな話題を呼んでいました。今回、公私混同した気持ちもありつつ取材に伺いました!

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ミュージアム外観 © Peanuts Worldwide LLC

六本木駅から6~7分ほど歩いたところにあるスヌーピーミュージアムは、都会の喧騒から離れた閑静な場所にあり、まるで別世界に来てしまったかのよう。ギャラリー、カフェ、ショップという3つで施設が構成されています。

そもそもスヌーピーは、原作者であるチャールズ M. シュルツさんが1950年に新聞で連載を始めた4コマ漫画「ピーナッツ」に登場するビーグル犬。想像に富み、いつも自信にあふれたキャラクターで、変装名人。スヌーピーの飼い主のチャーリー・ブラウンや毛布を手放せないライナスなど、ほかにも「ピーナッツ」には愛嬌あふれるキャラクターがたくさん登場します。以下、“ピーナッツ愛”に溢れた展示や会場の様子をお伝えします!

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入場チケットである「メモリアルチケット」には、シュルツさんが50年間ほとんど休まずに描いた、17,000を超すエピソードの中から、入場する日と同じ日付に発表されたコミックが印刷されています

シュルツ美術館のシンボルのひとつでもある、「Tile Mural Wall」に呼応する作品として展示されている「3D ピーナッツ」。1951~1975年に描かれた、4452枚ものエピソードを原画を感じさせる紙にあしらい、立体的な展示表現で構成しています © Peanuts Worldwide LLC

近寄ってみると、それぞれのエピソードのワンシーンが

近寄ってみると、それぞれのエピソードのワンシーンが

ギャラリー

ギャラリーでは半年ごとに企画展が変わる予定です。オープン記念展は「愛しのピーナッツ。」。原作者のチャールズ M. シュルツさんの夫人、ジーン・シュルツさんが愛する原画や資料の数々が約150点展示されています。ここでは掲載しきれませんが、シュルツさんが夫人に贈ったというプレゼントなども展示されていました。

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「ピーナッツ原画」1985年2月14日/シュルツさんが書き終えたあと、バレンタインのプレゼントとしてジーン夫人に贈ったという原画。上部に書かれたサインからも、夫人への愛を感じられます

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家のかたちをした作品を置く什器やトンネルが、あたたかい雰囲気を醸し出しています

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「ピーナッツ」原画 1958年12月7日

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翻訳した文がキャンバス地に印刷されていました。「ピーナッツ」は絵だけでなく、言葉も印象的なものが多い

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近くで見ると修正液の跡や下書きの線が残っていることもあり、制作の息遣いを感じます

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日米の著名人12人が、お気に入りのピーナッツについて、映像や秘蔵のアイテムを披露しています

カフェ「Cafe Blanket」

昨年目黒川沿いにオープンした一軒家カフェ「PEANUTS Cafe」がプロデュースする「Cafe Blanket」。店名はライナスが愛する水色の「安心毛布」に由来しています。すべてのフードメニューがオリジナルで、ピーナッツのストーリーやキャラクターにちなんだものなど、半年ごとの展覧会と連動したメニューも登場します。

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テーブルの水色も、ライナスの毛布からイメージしているそう。© Peanuts Worldwide LLC

ミュージアムショップ「BROWN’S STORE」

チャーリー・ブラウンの名前がついた店内には、ステーショナリーや雑貨、食品まで幅広いジャンルのオリジナルグッズが500点以上取り揃えられています。

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© Peanuts Worldwide LLC

隠れ「ピーナッツ」

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ピーナッツのエピソードに出てくる「凧食いの木」も、ミュージアムの外の木に表現されているという徹底ぶり。© Peanuts Worldwide LLC

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男性用トイレのマークが、チャーリー・ブラウンになっていました。女性用トイレは何でしょうか?行ってみてからのお楽しみです!

ギャラリーの什器やカフェの待合、ゴミ箱など、いろいろなところで隠し「ピーナッツ」の要素が満載で、ファンでなくとも楽しめるミュージアムになっています。毎日違うというメモリアルチケットからも、訪れる人に楽しんでもらいたいという思いが伝わってきました。時代を超えて愛される「ピーナッツ」のキャラクターたちが、期間限定のミュージアムで多くの人に会えるのを待っています。

石田織座(JDN編集部)

■オープン記念展「愛しのピーナッツ。」
会場:スヌーピーミュージアム
会期:4月23日(土)~9月25日(日)
時間:10:00~20:00(入館は閉館30分前まで)
入場料:一般1,800円(2,000円)/大学生1,200円(1,400円)/中高生800円(1,000円)/4歳~小学生400円(600円)
※チケットは基本、日時指定の予約制。カッコ内は当日券価格(当日券は前売券の販売状況によりミュージアムにて販売)
www.snoopymuseum.tokyo