人・モノ・コトが集まり、つながりが生まれる場所「インテリア ライフスタイル」(2)

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人・モノ・コトが集まり、つながりが生まれる場所「インテリア ライフスタイル」(2)
大成紙器製作所(アトリウムゾーン)

大成紙器製作所は、もうすぐ創業100年を迎えるTAISEI株式会社が立ち上げたブランド。紙の道具「紙器具(しきぐ)」を提案している。「紙器具」とは、紙を私たちの暮らしに寄り添う道具として考え、名付けられた。その価値を再発見し、「つたえる・おさめる・しつらえる」を理念として新しい日用品をつくっている。アートディレクションと商品デザインは、原田祐馬さんが率いるUMA / design farmが担当した。

(写真左から)大成紙器製作所の代表取締役・細水雄一郎さん、デザイナーの原田祐馬さん

(写真左から)大成紙器製作所の細水雄一郎さん、デザイナーの原田祐馬さん

浮き出し加工によって、住所や切手の位置をゆるやかに示す封筒「EMBOSS ENVELOPE」。思わずふっくらとした位置に切手を貼ってみたい…!と思わせる魅力がある

浮き出し加工によって、住所や切手の位置をゆるやかに示す封筒「EMBOSS ENVELOPE」。思わずふっくらとした位置に切手を貼ってみたい…!と思わせる魅力がある

大成紙器製作所の細水さんは、「印刷業界が右肩下がりということもあり、BtoBだけでやっていてはいけないと思い、ブランドを立ち上げました。当初、社内からは反対意見もありましたが、チャレンジしていくうちに社員の意識が変わっていき、新たな製品に挑戦することで勉強になったという声が多かったんです。これからも他社よりどんどんチャレンジしていきたいですね」と、期待と熱い思いをにじませた。

アートディレクションを担当した原田さんは、「紙で何ができるんだろう?というところから、考えはじめて、大きく分けて8シリーズをつくりました。今回出展して一番うれしかったのは、大成紙器製作所の製品を見て、もともとのTAISEI株式会社さんの丁寧な仕事に対する評価をたくさんいただいたことですね」と、話してくれた。

写真手前は、2つ折りの紙を束ねた、メモパッドのようなノート「PAD NOTE」。1枚ずつきれいにはがせるだけでなく、ノートがよりよく開くという、地味だけどこれまでになかった機能を追求している

写真手前は、2つ折りの紙を束ねた、メモパッドのようなノート「PAD NOTE」。1枚ずつきれいにはがせるだけでなく、ノートがよりよく開くという、地味だけどこれまでになかった機能を追求している

本を送るための専用封筒「BOOK PACK」。開封時の所作をスムーズにしたり、開けたあとでもきれいな佇まいになるようにデザインされている

本を送るための専用封筒「BOOK PACK」。開封時の所作をスムーズにしたり、開けたあとでもきれいな佇まいになるようにデザインされている

nezu(NEXTゾーン)

2015年よりスタートした、三島友加里さんによるアクセサリーブランド。デザインするのは、要素と要素を掛け合わせてできる新しい“たのしさ”。触った時の感覚を楽しむ洋服の生地と同じように、さわった時の感覚を楽しめるアクセサリーを中心に展開している。

チリチリになった毛糸のようなものとかっちりした樹脂をかけ合わせたりと、あまり見たことのない素材の組み合わせ方が目を引いた

三島友加里さん

三島友加里さん

jig(NEXTゾーン)

「jig」は、家具を中心に手がける「フルスイング」と、キッチン用品を中心に手がける「ヨシタ手工業デザイン室」が共同で始めたプロジェクト。「jig」とは、材料を加工したり組み上げる時に支えたり固定する道具「治具(jig)」のこと。普段は意識しなくても、暮らしの質や心地よさが変わる、より「道具」らしいスツールを目指している。

「log」は、構造部分の貫から繋がるフットレストが特徴の少しこぶりなハイスツール

「log」は、構造部分の貫から繋がるフットレストが特徴の少しこぶりなハイスツール

今回は「log」と「atelier stool」の2種類を発表。フルスイングの佐藤界さんと、ヨシタ手工業デザイン室の吉田守孝さんは、「まずは取り組み自体をしっかり知ってもらいたい」と、話した。

置く向きやスタッキングによって高さを変えられるアトリエスツール

置く向きやスタッキングによって高さを変えられるアトリエスツール

それぞれが構成されているパーツがきれいに並べられていた

それぞれが構成されているパーツがきれいに並べられていた

丸嘉小坂漆器店(JAPAN STYLEゾーン)

木曽漆器を生業とする、丸嘉小坂漆器店。今回はガラスと漆を融合させたテーブルウェア「百色(ひゃくしき)」を展開。木曽漆器職人の手仕事による、伝統的な日本の美意識を感じさせながらも、これまでの漆器のイメージを塗り替える器が並んだ。

漆で色付けられているとは思えない、鮮やかさと色のバリエーションを持ったコップ

漆で色付けられているとは思えない、鮮やかさと色のバリエーションを持ったコップ

TomokiHiramoto_wip(TALENTSゾーン)

デジタルファブリケーション技術を活用し、建築からプロダクトまでスケールを横断したデザインを行っている平本知樹さん。今回発表したのは、1枚の板からつくられた椅子「From a sheet」のほか2種類。「From a sheet」は、座った時に包み込まれるような座りやすさと、パッと立ち上がりやすい形状につくられている。

スポンジでできた背もたれは、手をかけやすい長さ。バーなどで使われることを想定

スポンジでできた背もたれは、手をかけやすい長さ。バーなどで使われることを想定

「「長く売られ続けるものをつくりたい」と話してくれた、平本知樹さん

「長く売られ続けるものをつくりたい」と話してくれた、平本知樹さん

出展することでいろいろな人やモノに出会える見本市。会場のあちらこちらでは新しい商売が生まれる予感が漂っていた。次回開催は、秋に行われる「IFFT/インテリア ライフスタイル リビング」。よりリビング製品にフォーカスした内容となる予定だ。

■次回開催の姉妹見本市概要
IFFT/インテリア ライフスタイル リビング
会期:2017年11月20日(月)~11月22日(水)
開催時間:10:00~18:00(最終日は17:00まで)
会場:東京ビッグサイト(東京国際展示場)西1・3・4ホール+アトリウム
主催:メサゴ・メッセフランクフルト株式会社
入場料:2,000円(※招待状持参者およびWeb来場事前登録者は無料)
http://interiorlifestyle-tokyo.jp.messefrankfurt.com/