浸る、触れる、堪能する。この秋に行きたい!デザインイベント7選

浸る、触れる、堪能する。この秋に行きたい!デザインイベント7選

毎年、葉が色づき始めるこの時期に、東京の街を舞台にいくつも開催されるデザインイベント。今年もデザインを存分に堪能できるイベントが盛りだくさんです!今年初開催のイベントを中心に、7つご紹介します。

ミックスカルチャー都市・東京で開催、デザイン&アートフェスティバル

■DESIGNART 2017
「DESIGNART(デザイナート)」は、機能と美を兼ね備え、日常生活に寄り添い、感動を与えてくれるモノやコトを新たに定義した言葉で、それらの素晴らしさを発信、共有していくための活動そのものの名前だそうです。さまざまな分野で活躍するクリエイティブパーソンが世界中から集い、その出会いから新たな価値をつくり、クリエイティブ産業を活性化させることを目的にしています。

ロゴデザイン:artless

ロゴデザイン:artless

本イベントは、世界屈指のミックスカルチャー都市・東京の表参道・原宿・渋谷・代官山・六本木などをメイン会場に、世界中からデザイン、アート、ファッション、食、テクノロジーなどにおける「DESIGNART」を集めて開催される、デザイン&アートフェスティバル。

オープニングイベントの1部のイメージ画像

オープニングイベント1部のイメージ画像

開催日時:2017年10月16日(月)~10月22日(日)
会場:東京各所(表参道・外苑前/原宿・明治神宮前/渋谷・恵比寿/代官山・中目黒/六本木・広尾)
公式サイト:http://designart.jp

都市空間を活用したクロスジャンルなアートプロジェクト

■TRANS ARTS TOKYO 2017
2017年で6回目を迎える「TRANS ARTS TOKYO」。2020年からその先の「東京」を見据えつつ、街場の小さな変化も見逃さずに、神田を中心とした東京の街中で大小さまざまなアートプロジェクトを展開します。

さらに今後の東京を担う場所として、“UP TOKYO”エリア(谷根千、湯島・お茶の水、本郷、上野、神保町、秋葉原、神田など)に視野を広げ、それぞれのエリアとも連携を図りながら、コミュニティに根ざしたアートプロジェクトも展開。多くのアートプロジェクトが街を賑わせ、さまざまな人と人、文化と文化、歴史と歴史が混ざり合い、これからの東京のクリエイティビティと魅力を伝えます。

開催日時:2017年10月13日(金)~10月29日(日)
会場:TAT STATION、五十通り、一八通り、小川広場、ワテラス、アーツ千代田 3331、美学校
公式サイト:http://kanda-tat.com/

マテリアル実験やクリエーションのプロセスにフォーカス

■EXPERIMENTAL CREATIONS 2017 TOKYO
「Experimental Creations」は、2013年に開始したプロジェクト。過去に東京とミラノで展示を行っており、8回目の展示となる今回は、表参道に新しくオープンする荒川技研工業のショールーム「TIERS」にて、若手デザイナーによる作品を発表。

2017年のミラノサローネで発表した実験マテリアルを、新たにプロダクトに展開した4作品を含む、9組のデザイナーの作品を展示。自然素材や食品などを生かした新しいマテリアル、錆や木のテクスチャー、塗装や3Dプリントの活用など、マテリアルとプロセスにおけるデザイナーの実験・探求・創造が発表されます。

参加デザイナーは、荒木宏介、前谷典輝・村岡明(AMAM)、江口海里、oog design studio、秋山かおり(STUDIO BYCOLOR)、狩野佑真(studio yumakano)、broom、村越淳など。

開催日時:2017年10月16日(月)~10月22日(日)
会場:荒川技研工業ショールーム「TIERS」
公式サイト:http://experimental-creations.com/ja/experimental-creations-2017-tokyo/

音楽とデザインの融合を体感

■gravity
イギリス人音楽家のアンソニー・ムーアからの「DESIGN 小石川においてサウンドインスタレーションを行えるか?」というメールから生まれたイベント。アンソニー・ムーアはかつてイギリスのロックバンド「ピンク・フロイド」と協働したり、ケルン・メディア芸術大学の学長でもあった人物です。

“gravity”=重力(引力)をテーマにしたサウンドインスタレーションが行われるとともに、彼の音楽に満たされた空間において、軽やかな重力を感じる7組のデザイナーによるプロダクトの展示があわせて開催されます。参加デザイナーは、藤森泰司、藤城成貴、安積伸、TORAFU ARCHITECTS、二俣公一、DRILL DESIGN、芦沢啓治、tempo×ECAL collaboration。

開催日時:2017年10月17日(火)~11月3日(金)
会場:DESIGN 小石川
公式サイト:http://designkoishikawa.com/gravity2017/

写真家が切り撮る「KARIMOKU NEW STANDARD」

■Variations / Situations
カリモク家具株式会社が国内外で活躍する気鋭のデザイナーたちとともに2009年にスタートした家具ブランド「KARIMOKU NEW STANDARD」と、東京を拠点に活動する写真家・Gottingham(ゴッティンガム)のコラボレーションによるエキシビジョン「Variations / Situations」。六本木のIMA CONCEPT STORE内にある「YellowKorner」で10月16日から1週間開催されます。

"Walls #1" 2017 ©Gottingham, Courtesy of the artist Studio Gottingham

“Walls #1” 2017 ©Gottingham, Courtesy of the artist Studio Gottingham

Gottinghamの過去のアーカイブからのセレクトと、同ブランドのデザインディレクターのダヴィッド・グレットリのキュレーションにより製作した、最新の写真作品を家具とともに展示。家具は、クリスチャン・ハース、ビッグゲーム、ショルテン&バーイングスによる新作で、国内では初披露となります。

開催日時:2017年10月16日(月)~10月22日(日)
会場:YellowKorner
公式サイト:http://www.yellowkorner.jp/news/171005.html

上野「文化の杜」がアートに染まる10日間

■TOKYO数寄フェス2017
上野恩賜公園を舞台にアートで日本文化を世界に発信し、開催3日間で32万人強の来場者で賑わった2016年の「TOKYO数寄フェス」。2017年はディレクターも新たに、アートが公園を飛び出して街中にも展開。さらに会期を10日間に延長して開催されます。

噴水広場やボート池など、見慣れた風景が作品の舞台となり、その地の歴史や環境などと呼応したダイナミックな作品を鑑賞、体験することができます。また、谷中地区でも作品展示やイベントを開催。古民家を会場に、フランスと日本の美大生がコラボレーションした作品を鑑賞したり、昔ながらの街並を愛でながら散策をお楽しみ下さい。今回のディレクターは、アーツ前橋の館長で、あいちトリエンナーレ2013では共同キュレーターもつとめた住友文彦。参加アーティストは、日比野克彦×海部陽介、大巻伸嗣、橋本和幸、鈴木太朗 ほか(順不同)。

開催日時:2017年11月10日(金)~11月19日(日)
会場:上野恩賜公園、東京国立博物館、東京都美術館 ほか
公式サイト:http://sukifes.tokyo/

ガラスのイメージを覆す作品を、期間限定で展示

■FEEL! GLASS
今年で創立110周年となるAGC旭硝子。世界的なデザインの祭典「ミラノデザインウィーク」でデザイナーとのコラボレーションでつくり上げた作品を「FEEL! GLASS」として再構成し、東京・表参道ヒルズに期間限定で展示します。

2015年から出展しているミラノデザインウィークで発表した作品のほか、AGCの産業・社会貢献の歩みやこれからのガラスのあり方に挑む最新技術も紹介。ガラスの未来にインスピレーションを与える空間を通して、ガラスの魅力と今後の可能性を体験できるイベントです。

開催日時:2017年11月20日(月)~11月26日(日)
会場:表参道ヒルズ スペース オー
公式サイト:http://www.agc-milan.com/tokyo110/

家にいるのがもったいない!と、思うワクワクするようなイベントばかり。芸術の秋、ぜひ実際に会場に足を運び、さまざまなクリエイターがつくり出したデザインやアートに触れてみてはいかがでしょうか?