プラントハンターの西畠清順氏による「ウルトラ植物博覧会 西畠清順と愉快な植物たち」が銀座のポーラ ミュージアム アネックスにて開催中だ。
プラントハンターとはおもに17世紀から20世紀中期にかけてヨーロッパで活躍した職業で、食料・香料・薬・繊維等に利用される有用植物や、観賞用の植物の新種を求め世界中を探検・冒険する人のこと。清順氏は幕末より150年続く花と植木の卸問屋「花宇」の5代目でもある。世界中を旅し、収集している植物は数千種類におよぶという。国内はもとより海外からの依頼も含め年間2000件もの案件に答えている。
本展では、清順氏が展覧会のために集めた希少植物約50種類が展示されている。会場にある植物はこれまで見たことのない風貌をしたものばかり。入口では各植物についてのエピソードが記載された紙を配布しており、その実体験を交えたコメントからはそれぞれの植物への愛が感じられる。
清順氏は「この展示会における一番の妙は、植物を人の手でコーディネイトしたりアレンジすることなく一切植物に手を加えず、純粋に植物を鑑賞する会だというところ」と、話す。たしかに今までなかった形の展示会だが、驚いたのは植物がそのまま元いた場所で生息しているかのように存在していたこと。会期中に実がなったり成長することもあるそうなのでぜひ何度も訪れてみてほしい。この機会を逃すと二度と会えないかもしれない植物たちがあなたを待っている。
以下、そのユーモラスな植物たちの一部を紹介する。
※写真キャプション【学名(和名)清順氏のコメントを抜粋】