2026年グッドデザイン大賞は、ヤマハの「専用マイク付きドラム拡張モジュール EAD50」に決定

写真提供:日本デザイン振興会 写真提供:日本デザイン振興会

公益財団法人日本デザイン振興会が主催する、2026年度グッドデザイン賞の大賞が発表された。受賞したのは、ヤマハ株式会社の「専用マイク付きドラム拡張モジュール EAD50(以下、EAD50)」。

審査委員長は中川政七商店元会長の中川淳、審査副委員長は、21_21 DESIGN SIGHTアソシエイトディレクターの川上典李子、GEN SUZUKI STUDIO代表の鈴木元、UMA/design farm代表の原田祐馬の3名が務めた。審査対象5,111件のなかから1,484件が受賞。さらに、全20カテゴリーより上位5件を「グッドデザイン・ベスト100」に選出、そのなかからカテゴリーごと1件に金賞が授与され、金賞の中から最も優れたデザインと認められた1件に最高賞の「グッドデザイン大賞」が贈られた。

写真提供:日本デザイン振興会

大賞の「EAD50」は、バスドラムにセンサーユニットを装着するだけでドラムセット全体を高音質に収音し、ミキシングやエフェクト操作を手軽に行えるスマートなドラムPAソリューション。従来はPAエンジニア頼りだったセッティングや調整を、ドラマー自身が手元で直感的に行える。設営時間を大幅に短縮し、ライブや練習、配信などあらゆるシーンで表現の幅を広げてくれる製品だ。

審査委員長の中川は大賞について以下のようにコメントした。

「EAD50は、ユーザーであるドラム奏者がPAエンジニアに依存せずに自らセッティングし、自ら音の調整もできるという機能的な面や、アコースティック楽器に高性能AIを組み合わせて実現するという、非常に今日的な技術の活用であるという点、さらにそれらが調和のとれたパッケージとしてデザインされている点も高く評価させていただきました。

今年度は『ビジョンに資するデザイン』をテーマとして掲げましたが、アコースティック楽器の製造とシンセサイザー技術を持つヤマハさんだからこそ、音と音楽の力で、人々の個性輝く未来を作るという経営ビジョンに非常に資するものであるということが、プロダクトそのものから感じられるという点も評価させていただき、今回の受賞となりました」。

また、受賞したヤマハ株式会社 デザイン研究所の川田学さんは、

「EAD50は、ドラマーの演奏に、音作り、録音、配信といったさまざまな楽しみ方につながる価値を提供する画期的な商品なのですが、機能や性能をこれ見よがしに表現するというよりは、むしろ自然にドラムセットに馴染むような、そこに凛とした佇まいを加味するような、そんな意識でデザインをしてきました。これはヤマハのデザイン理念であります。

(中略)少しマニアックな商材の、かつ決して派手ではないデザインを表彰していただけるということは、審査に当たられたみなさまがいかに丁寧に一つひとつの作品を吟味され、時間をかけて討議していただいた証ではないかなと思います」と、壇上で語った。

https://www.g-mark.org/learn/past-awards/gda-2026/results