東京・お台場の日本科学未来館が、アート作品を通して科学技術について考える常設展示「零壱庵（ぜろいちあん）」において、新展示「デヴィエーション・ゲーム－人間（ひと）ならではの表現って何だろう？」を2025年12月24日から公開する。展示場所は、同館3階の常設展示ゾーン「未来をつくる」。

同展示は、AIと人間がお絵描きゲームで対決することで、AIにはない「人間ならでは」の創造性について探究するゲーム型作品。手がけたのは、アーティストの木原共とアート・デザインユニットのPlayfool。参加者は「人間にはわかるけれど、AIにはわからない」ように絵を描き、他の参加者がその絵が何なのかを正しく回答し、AIが不正解であれば人間の勝利となる。参加者は、AIに正解されないように、AIがすでに学習したインターネット上の過去のデータから意図的に逸脱（deviate）した表現を試みることで、新たな表現の可能性を探る。

同作品では絵を描く際の出題カテゴリー（「食べ物」「場所」など）を選択できるが、今回は、「未来館」を出題カテゴリーとした「ローカルチャレンジモード」も搭載した。参加者が同館の展示を体験したからこそ描ける絵から、AIには予測しえない表現が生み出される可能性があるという。

https://www.miraikan.jst.go.jp/exhibitions/future/zeroone/