「TOKYO MIDTOWN AWARD 2025」グランプリが決定、受賞作品を11月9日まで展示

(右)アートコンペ グランプリ作品「My Gaze, My Choice.」
東京ミッドタウンが主催する、デザインとアートのコンペティション「TOKYO MIDTOWN AWARD 2025」の受賞・入選作品が10月20日に発表された。新設のパートナー賞の発表もおこなわれた。
同コンペは、才能ある若手デザイナーやアーティストとの出会い、応援、コラボレーションを目指すもので、デザインコンペ・アートコンペの2部門を設け、幅広く作品を募集している。18回目となる今回は、総計1,429点(デザインコンペ1,126点/アートコンペ303点)の応募の中から15作品が選ばれた。グランプリは以下のとおり。
【デザインコンペ:グランプリ】
テーマ:THE NEXT EXPERIENCE
作品名:BRAILLE PARROTER
受賞者:大井はるか
【アートコンペ:グランプリ】
テーマ:応募者が自由に設定
作品名:My Gaze, My Choice.
受賞者:リブ
デザインコンペのグランプリに選ばれたのは、大井はるかによる、指を点字のルールに沿って動かすことで言葉を音楽に変える笛「BRAILLE PARROTER」。音楽による会話を楽しみながら自然に点字を学ぶことができるほか、点字を使う人と使わない人の橋渡しとなって互いの理解を深めることのできる楽器として提案された。
アートコンペのグランプリには、リブによる「My Gaze, My Choice.」が選ばれた。自身の「義眼」をモチーフにしたインスタレーションで、社会的マイノリティとされる人を含めた多様な人々の在り方について、「なぜ自分の在り方を他者の視線で決めなければならないのか?」と鑑賞者に疑問を投げかける作品となっている。
グランプリを含め両部門で受賞・入選した作品は、11月9日まで東京ミッドタウンのプラザB1 メトロアベニューにて展示される。会場では、毎年異なるオリジナルデザインでつくられるトロフィーも展示。今年のデザインは、アートコンペの審査員を務めた建築家の永山祐子が手がけた。会期中は、来街者の一般投票で人気作品を選出する「オーディエンス賞」も実施される。
TOKYO MIDTOWN AWARD 公式サイト
https://www.tokyo-midtown.com/jp/award/