体験型展覧会「未来の博物館」が東京国立博物館で10月18日から開催
文化財活用センターと東京国立博物館が、同博物館の所蔵品を元に制作したデジタルコンテンツ・高精細複製などで構成する体験型の展覧会「未来の博物館」を、10月18日より東京国立博物館で開催する。
東京国立博物館創立150年記念の特別企画として開催される同展。「時空をこえる8K」「四季をめぐる高精細複製屏風」「夢をかなえる8K」の3つの会場で、デジタル技術と日本美術のコラボレーションによる鑑賞体験を楽しむことができる。
たとえば、国宝「洛中洛外図屏風(舟木本)」に描かれた400年前の京の都を、巨大スクリーンに映し出された8K映像によってまるでその場にいるかのように感じたり、国宝「花下遊楽図屏風」「納涼図屏風」「観楓図屏風」「松林図屏風」に描かれた四季の風景を、高精細複製品へのプロジェクションマッピングで鑑賞したり、オリジナルのアプリケーションと操作デバイスで、名碗「大井戸茶碗 有楽井戸」を手に取ってさまざまな角度から眺めたりすることが可能だ。
なお、「未来の博物館」で取り上げるほとんどの日本美術作品(14件)は、同時期開催の特別展「国宝東京国立博物館のすべて」や総合文化展に展示される。「未来の博物館」を見てから実物を鑑賞することで、日本美術の新しい魅力を発見できるかもしれない。