ベネッセアートサイト直島に、新たなアート施設「ヴァレーギャラリー」と「杉本博司ギャラリー 時の回廊」がオープン

ヴァレーギャラリー展示作品「ナルシスの庭」 ヴァレーギャラリー展示作品「ナルシスの庭」

香川のベネッセアートサイト直島にて、新たに2つのアート施設「ヴァレーギャラリー」と「杉本博司ギャラリー 時の回廊」が、3月12日にオープンする。

ベネッセアートサイト直島は、瀬戸内海の直島、豊島、犬島を舞台に、株式会社ベネッセホールディングスと公益財団法人 福武財団が展開しているアート活動の総称。地中美術館やベネッセハウス、豊島美術館、家プロジェクト、南瓜に代表される屋外作品、そのほか刊行物やシンポジウムなどの活動を展開している。

「ヴァレーギャラリー」は、ベネッセアートサイト直島における安藤忠雄の9つ目の建築。祠をイメージした半屋外建築と、その周辺の屋外空間一帯のエリアで構成される。建物内外では草間彌生のインスタレーション作品《ナルシスの庭》が大規模に展開され、2006年より池の横に恒久展示されている小沢剛の《スラグブッダ88 -豊島の産業廃棄物処理後のスラグで作られた88体の仏》も一部改変される。

「杉本博司ギャラリー 時の回廊」は、ベネッセハウス パークにおける杉本博司作品の展示空間を周辺のラウンジやボードルーム、屋外にまでひろげ、杉本の多様な作品群を継続的かつ本格的に鑑賞できるギャラリー。ベネッセアートサイト直島の黎明期よりさまざまな形でアート計画に参加してきた杉本の同地との関わりを背景に、既存の《松林図》や《観念の形 003オンデュロイド:平均曲率が0でない定数となる回転面》などに、「ジオラマ」や「Opticks」といった主要な写真シリーズ、国内外で展示された硝子の茶室《聞鳥庵》が新たに加わる。また、ラウンジおよびボードルームは杉本が主宰する新素材研究所のデザインにより、カフェ機能も備えて一新される。

https://benesse-artsite.jp/