自然素材の優雅な使い方で魅了、パオラ・ナヴォーネがデザインした「ジェルバゾーニ」の最新コレクション
イタリアで130年以上もの歴史を持つ老舗のインテリアブランド、「ジェルバゾーニ」の最新コレクションが10月頃から店頭に並ぶ。
ミラノサローネで発表された最新コレクションを担当したのは、イタリアデザイン会を牽引する建築家・プロダクトデザイナ-のパオラ・ナヴォーネ。1998年以来、ジェルバゾーニのコレクションの大部分をデザインすることに加えて、アートディレクターも務めている。
同コレクションで特に注目したいのは、素材に手編みの「クブ」(天然ラタンの高級品種)を用いた「INOUT 630」と、華奢なスチールのフレームにニット状のPVCを合わせた「INOUT 873」。「INOUT 630」はトラディショナルなベルジェール・チェアを想起させる一方、思いもよらないラインとバランスを持つチェアだ。「INOUT 873」は、過去にラインナップされていた「NET 21」というチェアをアウトドア用にリデザインしたもの。線は細いが存在感のあるデザインが印象的。
パオラ・ナヴォーネは長い間、室内リビングと屋外リビングの明確な区分けをなくしてきた。今年新たに発売される製品の多くは、移り変わる季節や気候に適した屋外用家具の機能を備えたデザインになっている点にも注目。