つなぐ・ながす・ほる・ためる、21_21 DESIGN SIGHT 企画展「土木展」が6月24日から開催
日々の生活の根底を支えるデザインを伝え、生活環境を整えながら自然や土地の歴史と調和するデザインについて考える企画展、「土木展」が六本木の「21_21 DESIGN SIGHT」で6月24日より開催される。展覧会ディレクターは、全国の駅舎や橋梁の設計、景観やまちづくりなどのデザインを手がけ、土木と建築の分野に精通する西村浩。
快適な生活を支えるため、街全体をデザインする基礎となる土木。道路や鉄道などの交通網、携帯電話やインターネットなどの通信技術、上下水道、災害に対する備えなど、人々の日常生活に必要不可欠な存在。「土」と「木」で表す土木は、生活環境そのものであり、英語では”Civil Engineering”と表現されるように「市民のための技術」なのだ。
「土木展」では、土木のエキスパートたちによる展覧会企画チームと、参加作家のデザイナーやアーティストがリサーチを行い展示作品を計画。イントロダクションでは、自然と向き合う日本の名土木をマップで紹介するほか、プロジェクションやドローイングを通して暮らしにおける土木の背景を見つめる。「土木オーケストラ」と題された展示空間では、高度経済成長期から現代にいたる土木の歴史を振り返りながら、その迫力を音と映像で表現。
また、道路や橋などの土木施設を「ほる」「ためる」「つむ」「ささえる」などの行為を通して分析し、多彩な参加作家によるインスタレーション作品を通して、土木をより身近に感じられる展覧会に。