ポストインターネット時代の身体や知覚のありようと、そこから生み出されるイメージを検証する展覧会「Digital Humanize」

ポストインターネット時代の身体や知覚のありようと、そこから生み出されるイメージを検証する展覧会「Digital Humanize」

映像・絵画・電子音響を中心に、ポストインターネット時代の身体や知覚のありようと、そこから生み出されるイメージについて検証する「Digital Humanize」が東京藝術大学 美術校舎 陳列館の「Venue」で開催される。[6月14日-6月22日]

情報技術の日常化はデバイスの変化のみならず、自身の知覚や身体感覚をも拡張させてきた。90年代半ばの音楽に現れたグリッチの手法は、デジタルなツールによって作られた作品に対する消費者の受容を更新した典型的な証左と言える。その一方、電子音楽やインターネットカルチャーを中心に、それらのツールがもたらす質感的な特性を超え、ヴァーチャルでありながらどこか肉体的でもあるような、特異な身体感をもつ作品が現れはじめた。

情報技術によって上書きされた身体性を逆照射するような奇妙な生々しさ、「人間らしさ」の対岸であるかのように思えた技術が人間へと回帰する、あるいは人間を模倣しているような状況を紹介する意欲的な展覧会だ。

参加アーティストは下記のとおり。
Kanako Azuma氏/伊阪 柊氏/内田 涼氏/梅沢 英樹氏/及川 潤耶氏/大柿 鈴子氏/小野寺 唯氏/kii tsunome氏/クリストフ・シャルル氏/武蔵野美術大学/クリストフ・シャルル研究室/郷治 竜之介氏/佐藤 浩一氏/田岡 美紗子氏/谷口 暁彦氏/堀川 詩保子氏/室井 悠輔氏/山形 一生氏/渡部 智子氏

http://digital-humanize.com/