ゴルフトーナメント「資生堂 レディスオープン」デザインコンテストに込められた、資生堂のフィロソフィー(2)

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ゴルフトーナメント「資生堂 レディスオープン」デザインコンテストに込められた、資生堂のフィロソフィー(2)

提供する食事から会場の演出まで、サステナビリティ視点を持つ

――「資生堂 レディスオープン」では、具体的にどのようにSDGsへの取り組みが反映されるのでしょうか?

大会運営の考え方を大きく見直し、ボランティアさんに配布する装備品を使い捨てではなく再利用できるものに変えたり、使わなくなったものは費用をかけてでもリサイクルしたり、大会会場で提供する食品もフードロス削減に繋がる取り組みを検討したりしています。

また、選手の紹介は華やかな側面だけではなく、彼女たちがどういう努力や挑戦を積み重ねて今の活躍があるか、という点にフォーカスしたいと考えています。こうした私たちの想いや考えを伝えていくことで、大会に触れてくださる方々のSDGs意識の気付きになればと思っています。

資生堂 レディスオープン2021年大会。鈴木愛選手、優勝直前の最終ホールの様子。

――ひとつの大会の中でも、さまざまなアプローチがあるのですね。

まだまだ私たちも、スポーツSDGsという視点で何ができるか模索中で、どうすれば私たちの理想を実現できるか、チームメンバーでディスカッションを深めているところです。情報発信についても、ただ一方的に伝えるのではなく、共感性をもって「いいね」と感じていただけることが大切だと考えていまして、大会のことやスポーツSDGsのことを広く知ってもらうために、SNSやWebサイトなどでの発信により力を入れて、資生堂の想いをしっかり伝えていきたいと考えています。

今、コロナ禍でゴルフが見直され、女性や若い世代にもファンが広がっていて、平日でもゴルフコースの予約が取りにくくなっているそうです。そうしてゴルフファンが増えて、私たちの大会を見てくれる方々も増えてくれると嬉しいなと思っています。

社会にポジティブな影響を与えるアスリートたち

――お話をうかがっていると、大会に行ってみたくなりますね。

ぜひ、いらしてください!ゴルフ場って、ゴルフをしない人にはなかなか行く機会がないけれど、広々とした気持ちのいい場所なんです。素晴らしいプレーをリアルで見ると感動しますし、私たちの提供するアクティビティに参加したり、芝生で寝転んだり、一日のびのびと自由に過ごせるので楽しいですよ。

また、選手のみなさんの取材時の対応や、周囲の方への細やかな気遣いなども素晴らしくて。日本は今、世界経済フォーラムの「ジェンダーギャップ指数2021」で156ヵ国中121位という現状です。そんななか、目覚ましく活躍する女子プロゴルファーの方々を間近に感じるだけで、勇気付けられて刺激になると思います。

――テニスプレイヤーの大坂なおみさんの発言が注目を集めるなど、アスリートは今、スポーツの世界を超えて影響力を増しているように思います。

本当にそう思います。資生堂が日本女子プロゴルフ協会とともに、最も輝いている女子プロゴルファーを表彰する「JLPGA 資生堂 ビューティー・オブ・ザ・イヤー」というアワードがあるのですが、その審査項目には、競技における成績に加えて、社会への貢献姿勢、表情の豊かさやファッション性など多面的な美しさがあります。5回目となる2021年は西村優菜選手が選出されたのですが、西村選手はツアーで優勝されるたびにサイン入りオリジナルグッズの売り上げを寄付するなど、社会貢献活動にも熱心に取り組まれていて、そこが評価の大きなポイントになりました。

日本財団が行った調査によると、社会貢献活動への関心は、一般よりもスポーツファンの方が高いというデータが出ています。つまり、憧れのアスリートが社会貢献活動をしていると、ファンも「自分もやってみたい」とモチベートされるんですよね。今のアスリートたちは、プレーの強さだけでなく、自ら発信して社会にポジティブな影響を与えていて、とても素晴らしいなと感じています。

――ちなみにジェンダーギャップの面でいうと、御社はこれまで、さまざまなスポーツのサポートを通して、女性のエンパワーメントを推進しており、社内でも法定より早く育児休業制度を導入するなど、女性活躍推進のリーディングカンパニーとして高く評価されていますよね。上野さんも、育児休業制度を活用されて子育てされたとうかがいました。

はい。私は子どもが3人いるのですが、2回に分けて制度の上限である5年間の休みをいただきました。その後の両立は大変な時期もありましたが、あの5年があったおかげで「しっかり子どもと向き合えた」という自分なりの満足感が得られ、それが後の生活の支えになったように思います。

長男が生まれた19年前は、社内の子育て支援の取り組みとして事業所内保育所「カンガルーム汐留」がちょうどオープンしたところだったので、そこに預けて仕事に復帰しました。当時はまだ「子どもを連れて通勤する女性がいる」という概念もないような時代で大変でしたが、今は後輩にも子育てしながらフルで働いている人がたくさんいる。この19年で大きく変わったなと思います。

2003年に開所した「カンガルーム汐留」に続き、2017年に開所した事業所内保育所「カンガルーム掛川」。

会社の制度が手厚いというだけでなく、その制度を利用して頑張っている人を近くで見て、「私もできるかも」と子どもを持つ人が増える、という好循環が社内にできていったのだと思います。現在、当社で毎年1,000名を超える育児休業取得社員の復帰率が95%を超えていることは、誇れることだと思っています。

求めるのは広い視点、自由な発想から生まれるデザイン。

――今回は、「資生堂 レディスオープン メインビジュアルデザインコンテスト2022」として、新たに大会のメインビジュアルを公募されることになりました。コンテスト開催への想いについてお聞かせください。

「資生堂 レディスオープン」が若い女子プロゴルファーの活躍の場にもなることを目指しているのと同様に、このコンテストをきっかけに、若いクリエイターなど、プロアマ問わずこれから頑張りたいと思っている方々の飛躍の機会にしてほしいと考え、大会のメインビジュアルを広く一般から募集することにしました。

大会ではグランプリのほか、オーディエンス賞やインハウス賞も選出させていただきます。応募してくださる方々にはぜひ、資生堂がどういうSDGs活動をしているか、大会がどういう精神で運営されているかを確認してもらい、アイデアをふくらませていただけると嬉しいですね。そうして、大会の想いを伝える中心となるクリエイティブ表現に、どんなものがあるだろうと考えていただくこともまた、スポーツSDGsにつながるのではないかと思っています。

メインビジュアルの公募は初の試みで、みなさんからどんな作品が届くのか、今からとてもワクワクしています。女子プロゴルフという特別なジャンルで、資生堂 レディスオープンのフィロソフィーや「強く、美しく、輝くとき。」というテーマを交えた世の中にないものができると本当に嬉しいです。とても難しいことだろうな…とは思いますが、広い視点と自由な発想から生まれる、新しい表現を期待しています。

文:矢部智子 写真:葛西亜理沙 取材・編集:石田織座(JDN)

■資生堂 レディスオープン メインビジュアルデザインコンテスト 2022

【締切】2022年3月4日(金)
【賞】グランプリ(1点)賞金50万円/オーディエンス賞(3点)賞金5万円/インハウス賞(8点)賞金1万円
【募集内容】大会メディア各種および大会関係者配布物などに掲載するメインビジュアル
※制作のポイントなど詳細は公式サイト参照
【参加方法】公式サイトの応募フォームより
https://corp.shiseido.com/golf/jp/visualcontest2022.html