つくったものを拡散させ、イメージの定着を図る
――吉田さんはどういったことを担当されたんですか?
吉田大祐さん(以下、吉田):僕は『そとあそび』のWebサイトの写真の選定やレタッチ、クオリティ管理に加え、体験記事をまとめた「SOTOASOBI LIFE(そとあそびライフ)」というオウンドメディアのリニューアルを担当しました。「SOTOASOBI LIFE」は、月間PV数が200万PVを超え、SEOにおいてもパワーのあるサイトなのですが、そこから『そとあそび』へ流入できるようになっていなかったので、本体とトンマナを合わせて流入を促す形にしました。
![株式会社アカツキ デザイナー 吉田大祐さん](https://www.japandesign.ne.jp/wp/wp-content/uploads/2018/09/jdn_0823_0175.jpg)
株式会社アカツキ デザイナー 吉田大祐さん
![オウンドメディア「SOTOASOBI LIFE(そとあそびライフ)」 <br /><a href="https://sotoasobi.net/outfitter/" rel="noopener" target="_blank">https://sotoasobi.net/outfitter/</a>](https://www.japandesign.ne.jp/wp/wp-content/uploads/2018/09/07-1.jpg)
オウンドメディア「SOTOASOBI LIFE(そとあそびライフ)」
https://sotoasobi.net/outfitter/
――目的を達成したユーザーにその先に進んでもらうってなかなか難しいですが、サービス本体とオウンドメディアを上手く融和させて繋ぐことは確かに重要ですよね。それ以外に、マーケティング的な視点でも最近動かれているとか。
吉田:はい。顕在層はもちろん、潜在層に向けても『そとあそび』のマーケティングリソースを拡大していこうという方針になり、先月からマーケティング領域にも関わるようになりました。第一弾として最近実施した施策が、「SOTOASOBI FILM AWARD(そとあそび フィルムアワード)」というアウトドアレジャーの動画アワードです。SNS上などで、ユーザー発信でアウトドアの楽しさが広がっていくような何かをやりたいねというところからスタートした企画です。
応募方法を「ハッシュタグ投稿」にして、ハードルを下げたのが功を奏したのか、最終的に約200本の動画が集まりました。想定していたよりも数が集まり、クオリティもとても高くて驚いています。アウトドアレジャーの動画を発信する人をネット上ではあまり見つけられなかったのもあり、発信する人を増やしてアウドドアレジャーのファンを増やしたり、自分たちでクリエイターを見つける意味でも面白い企画としてやれていると思っています。
大きな目標ですが、続けていくことで最終的には何かムーブメントやカルチャーにしていければと思っています。アウトドアレジャーってやってみないと魅力がわからなかったりするので、まずはより伝わりやすい動画コンテンツを通じて、アウトドアレジャー自体の認知度を拡大することに貢献していきたいです。
![アウトドアレジャーの発信とクリエイターの発掘を行う映像アワード「SOTOASOBI FILM AWARD」<br /> <a href="https://sotoasobi.net/sfa18/index.html" target="_blank" rel="noopener">https://sotoasobi.net/sfa18/index.html</a>](https://www.japandesign.ne.jp/wp/wp-content/uploads/2018/09/JDN5.jpg)
アウトドアレジャーの発信とクリエイターの発掘を行う映像アワード「SOTOASOBI FILM AWARD」
https://sotoasobi.net/sfa18/index.html
デザイナーが上流からかかわることの重要性
――今回リニューアルをされてみて、デザイナーが戦略から関わることの重要性はどんなところにあると皆さんは思いますか?
大幡:会社とユーザー間のコミュニケーションの橋渡しができることかなと思います。「こういう体験をしてほしい!」「こういう価値を届けたい!」という社内の熱い想いを受け取り、ユーザーにとって受け取りやすく、伝わりやすい形に整える。それらを一貫して行うことで、何を伝えるべきなのかがブレず、適切なアウトプットができると思います。また、ABテストの検証結果を社内メンバーに伝え、ユーザーへの理解度を深めることで、より良い戦略を立てる一助にもなれると思います。
岡崎:私たちが本当に届けたいことを形にするなかで、ユーザー視点で「それは本当に求めてられているものなのか」を共に探求できることかなと思います。また議論を重ねるので、より理解を深める機会にも恵まれています。議論の中で生まれた想いや感情を踏まえた上でデザインができるので、より理解の深い、かつ未来を見据えたデザインを生み出せたらいいなと思っています。
吉田:企画段階からデザイナーが入って具体的なビジュアルを提示していくことで、チーム内でイメージを共有しやすくなり、議論や進行のスピードアップが図れることですね。デザイナーが見せ方の指針を示すことで、プロダクトが目指す方向にも近づきやすくなると思っています。また、前職まではクライアントワークがメインでしたが、自分たちでつくるプロダクトなので、より自分ごと化して関わることができ、大きなモチベーションに繋がっています。
鈴木:デザイナーがプロダクトのビジョンや背景を深く理解し共感した状態でデザインをするため、方向性がブレず、一貫性のあるアウトプットが生み出せることです。さらに、デザイナー同志の強固な信頼関係の中では、それぞれの個性が掛け算を起こし、ひとりでは出せないアイデアも生まれやすく感じます。
「体験」や「ストーリー」をユーザーに届け続ける
――アウトドア体験のサービスは他社でも色々あると思いますが、『そとあそび』ならではの特徴や魅力はなんですか?
村上:いま『そとあそび』に掲載されているアクティビティは、アウトドア経験の豊富な「そとあそびナビゲーター」たちが実際に体験をして、安全性やおもしろさを『そとあそび』独自の基準でチェックしたものです。
鈴木:さらに情報発信する側の僕たちも、福利厚生として『そとあそび』のアクティビティを体験できます。そのためどう表現すればユーザーが「体験したい」気持ちになってくれるのかも、イメージが湧きやすかったりします。
――ちなみに何が体験してみておもしろかったですか?
鈴木:「ツリーイング」ですね。聞き慣れないかもしれませんが、「木登り」のことです。実は最初いまいちイメージがついていなかったのですが、実際にやってみるとロープというシンプルな道具だけで大木をよじ登るのがすごくおもしろくて。ものは知っていても、自分たちが思い描いているものとのギャップだったり、魅力がどんなところにあるのかも、実際に体験して初めてわかることだと思うんです。だから、よくチームメンバーやデザイナー陣で一緒に体験しに行きます。アウトドアって、行って帰ってくると体はものすごく疲れるんですが、不思議と心は満足していて、「明日から仕事だけど頑張ろう」という前向きな気持ちになれる。そんな心の「リブート」ができることが、『そとあそび』の魅力だと思います。
![鈴木さんのおすすめ「ツリークライミング・ツリーイング」。専用ロープとハーネスをつなぐロープワークシステムで木を登っていく新感覚のアウトドアレジャー[](https://www.japandesign.ne.jp/wp/wp-content/uploads/2018/09/DSC_3863.jpg)
鈴木さんのおすすめ「ツリークライミング・ツリーイング」。専用ロープとハーネスをつなぐロープワークシステムで木を登っていく新感覚のアウトドアレジャー
――なるほど。これまで4回にわたる取材を行ってきましたが、毎回デザイナー陣の意識がとても高いことが印象的でした。最後に今後のアカツキの方向性を改めてうかがえますか。
村上:重要なことは「点」でのものづくりではなく、線や面としての「体験」や「ストーリー」をデザインして届けていきたいということです。全体を見ながらのストーリーをデザインしていくことには、多くの技術や知見が必要になります。とても難易度は高いですが、だからこそ挑戦する意味も価値もあり、クリエイターとしての未来もあると思っています。今後デザインする体験の領域は、ますます広がっていくと思います。だからこそ、一人だとできないことも誰とやるかを楽しみながら、それぞれの強みを活かして大きな何かができる、そんなチームのあり方を楽しんでいければと思っています。
“中の人”に聞く、一問一答
<株式会社アカツキ デザイナー 濱田眞子さん>
今回は新卒でインハウスデザイナーを希望し、アカツキにジョインして活躍する“中の人”にお話をうかがいます!
![株式会社アカツキ デザイナー 濱田眞子さん](https://www.japandesign.ne.jp/wp/wp-content/uploads/2018/09/jdn_0823_0297.jpg)
株式会社アカツキ デザイナー 濱田眞子さん
Q.自社サービス(インハウス)のデザイナーになろうと思ったきっかけは?
エンドユーザーの声やニーズに寄り添い、価値を提供し続けられるからです。私はデザインを通して人と人の繋がりを創出できるデザイナーになりたいので、ユーザーと向き合えるインハウスデザイナーはとても魅力的でした。アカツキへの入社を決めたのは、合同説明会で会社説明をされていた方の内容から、社内メンバーへのリスペクトがとても感じられたので、「こんな人たちと一緒に働いてみたい」と強く思ったことです。
Q.LX事業部も経験されたそうですが、その経験が現在の部署で活きていると感じる部分は?
いまはゲーム事業部に所属していますが、「誰に何を届けたいか、どういう感情になってほしいか」ターゲットとなるユーザーのことを考えそれをもとにデザインに落とし込むというものづくりの考え方の根本は、どちらも同じだと感じています。デザインが目的を達成するための手段であるという考え方を学べた点は、ゲーム事業部でもとても役に立っています。
Q.濱田さんが感じるアカツキらしさはどんなところですか?
仕事に対してまっすぐで情熱をもっているメンバーが多いところや、周りを変えようとせずに自分を変えようとする、インサイドアウト的な考え方のメンバーが多いところは、とてもアカツキらしいなと思っています。相手へのリスペクトを常に忘れないチームの雰囲気もとても好きです!
Q.濱田さんの趣味は読書だそうですね。
小学生の頃に祖母が毎月好きな本を買ってくれていたので、その習慣でいまでもたくさん本を読みます。知らないことを知るのは純粋に楽しいですし、いまの自分にない視点をインプットできるので、常に自分を新しくできる感覚です。古いもの・新しいもの、デザインに関する本や小説など、ジャンルにもこだわりません。表紙や手触りのインスピレーションで買うことも多いですね。本はデジタルではなく、やっぱり紙で買ってしまいます。
聞き手:瀬尾陽(JDN) 取材・文:開洋美 撮影:葛西亜理沙
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アカツキはコンバート支援も充実!
別業界からのチャレンジしてみたい……でも、経験がなくて不安という方に向けて、さまざまなサポートが用意されています。
<1day UIワークショップ>
モバイルゲーム開発のデザイナーに興味のある方向けに1dayのワークショップを開催。ワークショップでは、Adobe XDを用いてモバイルゲーム視点でのUI/UX制作体験をしていただきます。当日は、実際に現場でモバイルゲーム開発に携わっているデザイナーが講師をします。
ゲームデザインワークを体験してみよう!1day UIワークショップ
10月27日開催はこちら
http://aktsk-uiworkshop-201810.peatix.com/view
その他の開催予定はこちら
https://peatix.com/group/77645/view
<入社後サポート体制>
ゲーム業界未経験でご入社された方にも、いち早くゲームデザインに慣れていただくためのサポート体制を用意しています。UI制作などにおいて、アカツキのメンバーが個々のレベルやスキルに合わせたデザイン業務のサポートを行います。
アカツキでは、一緒に世界を変えていく仲間を募集中!
![株式会社アカツキ](https://www.japandesign.ne.jp/wp/wp-content/uploads/2018/04/logo_akatsuki.png)
職種・ 業務内容 |
UI/UXデザイナー モバイルゲームのUI/UXデザイン業務をお任せします。 ・目的、ユーザ-の導線などを考慮した上で、ページのレイアウトや、素材の制作 ・ただデザインするだけではなく全てに意図をもってデザインをし、それをゲーム全体のルールとして定着させる ・LEAN UXなど先進的なプロトタイプ手法を使っていかにデザインの時点でゲーム全体の流れや面白さを体感できるかどうかを示す |
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雇用形態 | 正社員 |
勤務地 | 東京都品川区上大崎2-13-30 oak meguro 8階 |
勤務時間 | 9:00~18:00(ただし裁量労働制が適用されることがある) |
資格 | 【必須要件】 ・Photoshop、Illustrator等を利用したUIデザインやビジュアル制作経験 ・ユーザビリティに関する基礎知識とそれを反映したプロダクト開発、クリエイティブ制作経験 ・デザインの意図や考えをしっかり伝えることができる、何故を追求できる方 ・モバイルゲームもしくはコンソールゲームデザインの経験・知識 ・世界観をビジュアルに落とし込める 【歓迎要件】 ・Webの基礎知識(html、css) ・リーダーとしてチームを牽引した経験 ・最新のユーザビリティ・検証の知識や経験 |
給与 | 月給制 ※保有されるスキル・経験・能力により優遇、相談の上で決定 |
待遇 | 交通費支給 家賃補助制度(※対象エリアにお住まいの方) 各種社会保険完備 |
休暇 | 完全週休2日制(土・日)、祝日、有給休暇、年末年始休暇、慶弔休暇 |
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