「緑と花と彫刻のまち」として知られる山口県宇部市。宇部市では、戦後の復興期、まちの美化と心の潤いを目指す「緑化運動」「花いっぱい運動」が展開される中で、自然と人間との接点として、まちに彫刻を置こうという「宇部を彫刻で飾る運動」が市民運動として広がった。これを受けて、1961年に大規模な彫刻展「宇部市野外彫刻展」が開催された。

以来、名称を変えながらも2年に一度のビエンナーレ方式により開催を続け、2011年に50周年を迎えた。歴代の受賞作品は、ときわ公園を中心に市内各所に設置され、まち全体が野外彫刻美術館となっている。

本展では、国内外の現代アーティストたちによる、見て触れて楽しむことのできる野外彫刻18点が、ときわ湖を望む芝生の会場に設置される。室内展示室では、野外彫刻のもととなった模型作品18点をはじめ、計40点の入選模型作品をご覧いただける。関連イベントも多数開催予定。