ルソー、フジタ、写真家アジェのパリ ─ 境界線への視線

かつて壁や防塁に囲まれていた城砦都市パリ。20世紀初頭には、都市の周縁に移民や貧困者が住み着き、パリの街が拡張されていった。その都市拡張のダイナミズムをなぞるように郊外に出現した風景を鋭くとらえたのがアンリ・ルソーであり、また、パリに1913年に到着した越境者レオナール・フジタ(藤田嗣治)であった。モンマルトルを中心に、郊外の風景に向かい続けたのはパリ郊外生まれのモーリス・ユトリロである。
20世紀以降、世界各地の都市部に生まれた郊外の風景とその美意識は、まさにこの時代のパリの境界線上で醸成されたのである。パリの変貌する姿をうつし出したのは画家たちだけでなく、「写真家の税関吏ルソー」との異名のあるウジェーヌ・アジェを先駆者とする写真家たちでもあった。
本展は、絵画と写真を合わせて紹介することで、それぞれの作家による都市の境界線への視線を検証し、20世紀初頭に誕生した近代都市の美学を紐解く試みである。
開催期間 |
2016/09/10(土)~2017/03/03(金) ※イベント会期は終了しました
|
---|---|
時間 | 9:00~17:00(入館は閉館30分前まで) |
休館日 | 会期中無休 |
入場料 | 大人1,800円/シニア割引(65歳以上)1,600円/大学・高校生1,300円/中学・小学生700円(土曜日無料)/障害者手帳をお持ちのご本人および付添者(1名まで)1,000円 |
参加アーティスト | アンリ・ルソー、レオナール・フジタ(藤田嗣治)、ウジェーヌ・アジェ |
会場 |
|
会場電話番号 | 0460-84-2111 |
会場URL | http://www.polamuseum.or.jp/ |
詳細URL | http://www.polamuseum.or.jp/sp/paris_2016/ |