Robert Frank: Books and Films, 1947-2016 in Tokyo

「Robert Frank: Books and Films, 1947-2016」はSteidlの創業者であるアートブック界の巨匠ゲルハルト・シュタイデルが世界的な写真家ロバート・フランクとともに企画した展覧会である。
本展は世界50都市を巡回中で、10都市目にあたる東京展では、フランクの作品や写真集に加えフランクがシュタイデルとともにどのように一冊の写真集を生み出すのか、手紙や素材のサンプルなど普段は表に出ることのない貴重な資料も展示。フランクのヴィンテージプリントは現在の美術市場で約8,000万円もの値がつき、収蔵するアメリカの美術館は国外への貸出を禁じ、自らも年に数日しか展示を行わない状況だ。これに対してフランクは、自身の作品をとりわけ新しい世代に見て欲しいと訴え、「教育」を軸として美術市場に抗う独特な展示をシュタイデルとともに企画した。
その企画は、ドイツ最大の日刊紙 「南ドイツ新聞 (Süddeutsche Zeitung )」 から提供された新聞用紙にフランクの写真を印刷し、学校や美術館などの公共性の高い場所を使って無料で公開するというものだった。そして、展示作品は、美術市場との関係を断つというコンセプトのもと、会期終了とともにパフォーマンスによって破棄される。東京展では東京藝術大学の学生が主体となって、展示構成・イベントの立案から、広報・什器の製作までを行い、開催にいたる過程も含めてこれまで以上に「教育」を意識したものとなっている。写真、映像、本、文字などの多様なメディアの横断を通じて、表現の世界の無限の広がりを体感いただきたい。
開催期間 |
2016/11/11(金)~2016/11/24(木) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 10:00~18:00(入館は17:30まで) |
休館日 | 会期中無休 |
入場料 | 無料 |
会場 |
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会場電話番号 | 050-5525-2200 |
会場URL | http://www.geidai.ac.jp/museum/ |