
アバンギャルドの一匹狼として、戦後日本の美術界にノンを突きつけた岡本太郎だが、同時に、分野を超えた新しい芸術の展開を求める活動の中では、そこに集う若い芸術家たちに惜しみのない支援を欠かさなかった。
その精神を受け継ぎ、時代に先駆け独自の表現を確立していったアーティストに、山口勝弘がいる。インターメディアの先駆けとなる「実験工房」の時代から、インタラクティブな関係をめざした「ビデオアート」や「環境芸術」など、アートとテクノロジー、そして社会との関わりを掘り下げ、新たな表現に挑んだ山口もまた、次世代を継ぐ多くのアーティストを世に送り出すことにより、現代のメディアアートという分野が確立されたのだ。
本展は、岡本太郎から山口勝弘、そして彼らの活動の先に開花したメディアアートを担う現代アーティスト10人の作品を紹介するものである。会場には、山口勝弘が岡本に捧げたオマージュ作品をはじめとし、現代アーティストの作品が岡本太郎の展示空間でコラボレーションする。戦後日本の現代美術の原点から始まり、アートとテクノロジーの融合をめざした新しい芸術分野の成立にいたるメディアアートの歴史的な連続性をご覧いただきたい。
【関連イベント】
●メディアオペラ 2017
出演:音楽/クリストフ・シャルル、書上奈朋子 ダンス/JOU、アンサンブル・プラネタ、中嶋興、森脇裕之
日時:11月4日(土) 14:00~14:40
場所:常設展示室
料金:観覧料のみ
定員:なし
●展覧会記念シンポジウム
パネラー:山口勝弘、書上奈朋子、クリストフ・シャルル、森脇裕之(司会)
日時:11月4日(土) 15:30~16:30(開場15:00)
場所:ガイダンスホール
料金:無料
定員:80名
※その他の関連イベントは、下記詳細URLをご覧ください
開催期間 |
2017/11/03(金)~2018/01/28(日) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 9:30~17:00(入館は閉館30分前まで) |
休館日 | 月曜日(ただし、2018/1/8を除く)、11/24、12/29~2018/1/3、1/9 |
入場料 | 一般900円/高校・大学生・65歳以上700円/中学生以下無料 |
参加アーティスト | 岡本太郎、山口勝弘、幸村真佐男、高橋士郎、中嶋興、原田大三郎、P.I.C.S. TECH、岩井俊雄、田中敬一、明和電機、森脇裕之、クリストフ・シャルル |
会場 |
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会場電話番号 | 044-900-9898 |
会場URL | http://www.taromuseum.jp/ |
詳細URL | http://taroandmediaart.com/ |