マリーナ・タバサム・アーキテクツ展:People Place Poiesis

東京のTOTOギャラリー・間にて、「マリーナ・タバサム・アーキテクツ展:People Place Poiesis」が2025年11月21日から2026年2月15日まで開催されます。
—以下、公式サイトの紹介文を抜粋—
TOTOギャラリー・間では、バングラデシュのダッカを拠点に活動するマリーナ・タバサム・アーキテクツ(MTA)の展覧会「People Place Poiesis(ピープル プレイス ポイエーシス)」を開催します。
MTAを率いる建築家マリーナ・タバサム氏は、気候や文化、伝統に根差した建築を手がけるだけでなく、自然災害や貧困等で苦しむ人々への支援に取り組んできました。例えばダッカ市内に設計した「バイト・ウル・ロゥフ・モスク」(2020年アガ・カーン建築賞受賞)では、地域の土を焼成したレンガと幾何学を用いて、静謐な光をたたえ風が通り抜ける祈りの空間を創出し、爆発的な拡大を続ける過密都市において多様な人々が集う寛容な建築を実現しています。
また、国全体の約7%が河川に覆われ、洪水で国土の約1/3が水没することもあるバングラデシュにおいて、住む場所を失った人のためにMTAが考案した可動式の住宅「クディ・バリ」(現地語で「小さな家」の意味)は、地域の人々の手により短期間で組み立て・解体することができ、洪水発生時のシェルターとしても機能します。MTAが立ち上げた財団F.A.C.E(The Foundation for Architecture and Community Equity)は、国内各地でクディ・バリを提供するだけでなく、ユニットを組み合わせることで、ロヒンギャの難民キャンプにおけるコミュニティセンターなど幅広い用途の建物に応用しています。
こうした活動と作品が評価され、マリーナ・タバサム氏は2024年にTIME誌の「世界で最も影響力のある100人」に選出、2025年の「サーペンタイン・ギャラリー・パビリオン」※1の設計者に選ばれるなど、MTAの活動にいま世界から注目が集まっています。
本展では、「人々」「土地」、そして創作や詩作を意味する「ポイエーシス」をテーマに、彼女たちの作品と活動を、模型や映像、インスタレーション等で紹介します。中庭はMTAオリジナルの「クディ・バリ」をバングラデシュから輸送し立ち上げるとともに、京都の里山で実践を行う建築家の森田一弥氏と京都府立大学森田研究室協力のもと、日本の素材と技術で翻案した「日本版クディ・バリ」を新たに制作し、展示します。
マリーナ・タバサム・アーキテクツが、バングラデシュという土地で人々とともにつむぎあげてきた建築の物語を、ぜひご覧ください。
※1:英国王立公園ケンジントン・ガーデンにて毎年夏に世界的建築家が手がける期間限定のパビリオン
【関連イベント】
●マリーナ・タバサム講演会 「People Place Poiesis」
日時:11月21日(金) 16:00開場、17:00開演、19:00終演(予定)
会場:国立新美術館 3F 講堂
言語:英語(日本語通訳有)
定員:260名
※参加無料、事前申込制
開催期間 | 2025/11/21(金)~2026/02/15(日) |
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時間 | 11:00~18:00 |
休館日 | 月曜日、祝日(11/23は開館)、年末年始(12/29~2026/1/7) |
入場料 | 無料 |
参加アーティスト | マリーナ・タバサム |
会場 |
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お問い合わせ | 03-3402-1010 |
会場URL | https://jp.toto.com/gallerma |
詳細URL | https://jp.toto.com/gallerma/ex251121/index.htm |