美崎光邦展-茫洋として-

美崎光邦展-茫洋として-

美崎光邦は大学で法学部に在学していたが、旅先で小山冨士夫の窯に出会い陶芸家をめざす。卒業後に全国の窯元を廻って陶技を学び、現在では朝日陶芸展、日本伝統工芸展、長三賞展、陶芸ビエンナーレ、日本陶芸展、菊池ビエンナーレと数多くの賞を受賞する人気の作家である。

その作風はこれまで幾多の変化があった。「1980年代の30歳の頃には世の中がピリピリしていたので、緊張感のある心をシンと静めるようなもの」を制作していたそうだが、その作品は今なお静謐の中に緊張感をはらみ、見る者の心をとらえる。

「彩釉泥器」シリーズの鮮やかなブルーは、青と白の化粧土を四層に擦り込み、口縁部には黒と茶の化粧土を擦り込んで、へらで磨き上げたのち、焼成したものである。時にさらされた情緒、風情が感じられる作品で、「茫洋と空に浮かぶ雲のようにゆったりと生きる」ことを理想としている作家のイメージが表現されている。

本展では、同シリーズでこれまでつくられてきたすっきりとした扁壺形とは異なる、ゆったりと横に広がるフォルムの作品(2016年作)7点をご覧頂ける。

【関連イベント】
●アーティスト・トーク&レセプション
日時:2017年1月12日(木) 18:30~19:30
※申込み不要(当日会場にて受付け)

開催期間 2017/01/12(木)~2017/03/12(日)
※イベント会期は終了しました
時間 10:00~18:00
休館日 水曜日、2017/2/26、3/2
入場料 無料
参加アーティスト 美崎光邦
会場
  • LIXILギャラリー
  • 東京都中央区京橋3-6-18 東京建物京橋ビル LIXIL:GINZA 2F
会場URL http://www1.lixil.co.jp/gallery/
詳細URL http://www1.lixil.co.jp/gallery/ceramic/detail/d_003653.html