カースティ・レイ:静けさの地平

オーストラリアの作家カースティ・レイは、故郷キャンベラ周辺の丘陵や自然公園を歩くことを通して、現代の暮らしの中で希薄になりがちな、「場所とつながる」という感覚を探求してきました。彼女の体験や気づきは、ガラスの彫刻やインスタレーションによって表現されます。自然から得た感触を柔らかくたわんだガラスで象った「折り」や、農作業が土地に刻んだ痕跡を表す「農具」のシリーズには、場所への敬意や愛着とともに、人間と環境の相互的な関係への深い関心が込められています。
レイにとって、作品制作を通して場所にまつわる記憶に触れることは、自分の存在を包み込む風景との一体感のうちに、彼女自身の「居場所」を見つめ直そうとする試みであるともいえます。過去最大にして日本初の個展となる本展では最新作を交え、およそ40年に及ぶ創作と思索の軌跡をたどりながら、レイが歩んできた広大な静けさを展望します。
《本文は公式サイト紹介文より抜粋》
【関連イベント】
●学芸員による見どころトーク
日時:3月26日(土)、4月16日(土)、5月21日(土)、6月18日(土) 各日11:00~、14:00~
※参加無料、申込不要(展示室への入場には、本展観覧券が必要)
開催期間 |
2022/03/12(土)~2022/06/26(日) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 9:30~18:00(金・土は20:00まで/入場は閉場30分前まで) |
休館日 | 第1・3水曜日(5/4、6/1は開場)、5/11、6/8 |
入場料 | 一般1,200円/大学生1,000円 |
参加アーティスト | カースティ・レイ |
会場 |
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お問い合わせ | 076-461-3100 |
会場URL | https://toyama-glass-art-museum.jp/ |
詳細URL | https://toyama-glass-art-museum.jp/exhibition/exhibition-4685/ |