北海道の札幌市民交流プラザのSCARTSコートにて、「㐂久一100年～まちとアートと家族の物語」が2023年8月31日から9月10日まで開催されます。

—以下、公式サイトの紹介文を抜粋—

大正12年（1923年）、札幌市中央区・山鼻の地に伊藤孝一・キク夫妻が仕出し料理店「㐂久一本店（きくいちほんてん）」を創業してから、今年で100年。創業以来、行啓商店街の“地元の仕出し屋”として、地域と共に歩んで来ました。

一方「㐂久一」からは、多くの美術関係者が輩出されています。その源流となったのが、2代目社長・伊藤隆起（たかき・1909～1982）の存在です。創業以前、札幌第一中学（現・札幌南高）寄宿舎のまかない職員でもあった孝一夫妻の長男として、同校で美術教師・林竹治郎先生（《朝の祈り》で知られる洋画家）の指導と薫陶を受け一度は芸術の道を志すも、家業の仕出し屋の主人として生涯を終えました。家業のかたわら、旺盛な創作意欲と探求心で様々な作品制作を行い、その影響で子や孫たちの多くは美術工芸やデザインの道に進みました。

本展覧会は、隆起の生涯や遺した作品を中心に、大正・昭和から現代までの地域の変遷を、ある家族のファミリーヒステリーとアートを通した視点から俯瞰し、その記憶の次世代に繋ぐ試みです。

【関連イベント】
●オープニングイベント

仮装パフォーマンス
日時：8月31日（木）　17:30～
出演：伊藤隆平（㐂久一本店現会長）
場所：1F SCARTSコート会場内

出展作家によるアーティストトーク
日時：8月31日（木）　17:50～18:30
場所：2F SCARTSスタジオ
※参加費無料

●トークイベント　札幌（まち）と㐂久一の100年物語
日時：9月2日（土）　14:00～16:30
定員：50名
場所：2F SCARTSスタジオ
※参加費無料、事前申込制、先着順